祇園祭の稚児らが京都市長表敬、「日本の宝になって」とエール
祇園祭最大の見せ場となる前祭(さきまつり)の山鉾巡行(7月17日)で、先頭を進む長刀(なぎなた)鉾に乗る稚児と補佐役の禿(かむろ)の3人が京都市の松井孝治市長を表敬訪問し、祭りに臨む決意を語った。 長刀鉾保存会の役員らとともに市役所を訪れた稚児の西川雅基さん(11)=洛央小6年=と、禿の小川門土(もんど)さん(7)=朱雀第七小2年=と西淵一登(いちと)さん(8)=洛央小3年=は終始緊張した様子で言葉数も少なめ。松井市長から意気込みを尋ねられると、西川さんは「練習を早くしたい」と話し、禿の2人は「緊張してきたけど、ちょっとだけ楽しみ」と口をそろえた。 松井市長は小学校時代に同級生が稚児に選ばれたエピソードを披露。「大変そうだったけど一生の誇りになると思う。日本の宝になるという気持ちで臨んでください」と激励した。 3人は7月1日、八坂神社(東山区)で山鉾巡行の安全と祭りの無事を祈願する「お千度の儀」に臨み、ここから1カ月にわたる祇園祭が始まる。(田中幸美)