維新・松井代表 丸山議員の反論に「残念。潔く自らを律して」
維新・松井代表 丸山議員の反論に「残念。潔く自らを律して」
北方領土をめぐり、元島民に「戦争しないと取り戻せない」などと発言し、日本維新の会から除名された丸山穂高衆院議員について、日本維新の会の松井一郎代表は16日午後、大阪市内で開かれた定例会見で「潔くケジメをつけた方がいい思っています。彼もまだ35歳で、これをもって彼の人生すべて終了するわけではないんで」と述べた。 【中継録画】大阪市・松井市長が午後2時から定例会見(2019年5月16日)
辞職勧告決議案「共同で提案をさせてもらいたい」
国会では、野党が丸山議員に「辞職勧告決議案」を提出する認識で一致したものの、立憲民主党が「日本維新の会が各党に決議案の提出を働き掛けるべき」と主張するなど動きはない状況だ。 松井代表はこの件について「我々は(衆院の所属議員数が)11人しかいないので(提出に必要な20人に満たない)」「我々の所属議員がこういうことを引き起こしたので、非常に申し訳ないという思いをもっていますから、今回の丸山議員の発言に対して意思表示が必要だと言うのであれば、共同で提案をさせてもらいたいと思っております」と述べた。
「国会議員として責任は取らなければなりません」
丸山議員は15日、自身のツイッターで、自らの辞職勧告決議案の提出の動きが出ていることについて「言論の自由が危ぶまれる」などと反論した。 松井代表は「今回の丸山議員の行動と発言は言論の自由の範囲内です。ただし発言した限り、その責任は個人に責任が課せられているわけですから。国会議員として責任は取らなければなりません」とした。 また、丸山議員は辞職勧告決議案が出された場合に「可決されようがされまいが任期を全うする」と投稿。これについて松井代表は「残念です。これで彼の人生が終わるわけじゃないので、今回の発言に対して潔く自らを律してもらいたいと思う。彼の人生はまだ先があるわけだから出直してもらいたい」と続けた。
「酒でああならなければ、いいところもある」「すべて否定するのではない」
会見の中で松井代表は、丸山議員について7年間ほど活動してきたことについてふれ「すべて否定するのではない」とも述べた。そして「酒でああならなければ、いいところもあるんでね。今回の発言は一線を超えてダメだが人間として彼を全否定するわけではない」と続け、「これでケジメをつけるよう丸山議員に意見することも、自分の役割だ」と話していた。
松井代表が北海道へ謝罪へ「できるだけ早い時期に」
今回の件を受け、松井代表は北海道を訪れ、元島民らに謝罪することを明かしているが「できるだけ早い時期にと調整しているが、急な話で飛行機の便も取りにくい状況なんです」と述べていた。