好調な雇用に驚き、「データに執着」せず=豪中銀副総裁
[シドニー 21日 ロイター] - 豪準備銀行(中央銀行)のハウザー副総裁は21日、雇用の伸びの強さに驚いているとした上で、経済見通しの変化に対していずれの方向にも対応する用意があると述べた。コモンウェルス銀主催の会合で述べた。 労働市場の好調さについてはさまざまな解釈が可能と指摘。需要が強すぎるとも考えられるし、供給が相対的に弱い可能性もあるとした。 9月の豪雇用統計は、就業者数の伸びが6カ月連続で市場予想を上回った。失業率は横ばいだった。労働市場が引き続き逼迫しているとの見方が高まり、年内の利下げ観測が後退した。 ハウザー氏は「われわれはデータに依存しているが、データに執着しているわけではない。文脈の中で見ていく必要がある」と述べた。 また「先行きは不透明であり、世界はさまざまな展開を見せる可能性がある。政策はどちらの方向にも対応する用意がある」ともした。