巨人―ＤｅＮＡ　７回裏２死、秋広を見逃し三振に仕留めたＤｅＮＡ・山崎

◇１８日　「２０２４　ＪＥＲＡ　クライマックスシリーズ（ＣＳ）　セ」ファイナルステージ第３戦　巨人１―２ＤｅＮＡ（東京ドーム） 　ＤｅＮＡが継投で１点差を逃げ切り、巨人に３連勝。日本シリーズに王手をかけた。先発吉野が３イニング１失点で役目を終えると佐々木、中川颯、山崎、森原が６イニングを１安打無失点でリレーをつないで快勝だ。三浦監督は「先制はされましたけど、よく守りきったと思います。ブルペンは早めの準備をしてくれてましたし早めに仕掛けました」と会心の采配を振り返った。 　多彩な面々がバトンをつないだ。２番手で１イニングを無失点の佐々木は昨年の現役ドラフトでＤｅＮＡに。敗戦処理から始まり、好投を続けるうちに存在感を高めＣＳの修羅場に投入された。「何としてもゼロに抑えて次につないで、という思いでした」と思いがこもる。 　３番手で５回から２イニングを完璧に抑えた中川颯はオリックスを戦力外になり、ＤｅＮＡに移籍してＣＳ初登板。「過去３年間、オリックスのときはテレビの前で悔しい思いをした。いい姿を見せることができてよかった」と語る。

４回裏に登板したＤｅＮＡ・佐々木

　７回から予定外の２イニングを投げた山崎は「いろんな力が働いた。いろんな人のエネルギーがマウンドに集まって力を発揮できた」とブルペン陣の結束を裏付ける。ＤｅＮＡは今季救援陣の防御率２・８３がリーグ５位。「リリーフがＤｅＮＡ弱点」との声をＣＳではね返している。 　一丸での３連勝。三浦監督は王手は意識しないと力説した。「明日の試合どう勝つか。きょうのことを忘れてもいい。明日の試合、もう一回全員で集中して勝ちにいけるように」。無欲で下克上を果たす。