忘れ物取扱所に密着! 1日約800点の“忘れ物”…財布の中身は? 借りた傘は?『every.気になる!』
財布や傘、最近増えているワイヤレスイヤホンのケース、電車内の“忘れ物”。小田急電鉄、京王電鉄の「お忘れ物取扱所」を取材すると、最長3か月保管する倉庫や、AIとLINEを使った検索サービスも。“忘れ物”には、さまざまな人の思いがありました。 【動画を見る】忘れ物取扱所に密着 発見のキッカケは“お守り”…脳出血で倒れた父への思い
■小田急線70駅すべての“忘れ物” 1日約800点
1日のべ160万人以上が利用するという小田急線。電車の中などで見つかる忘れ物は、1日およそ800点。神奈川県登戸駅近くにある「お忘れ物総合取扱所」には、小田急線70駅すべての忘れ物が集まります。 「財布忘れてしまって」と話す高校生が落としたというのが、お小遣いをためて買ったという、お気に入りの財布。無事に届いていました。 高校生 「とても安心しました。見つからないかと思って」 財布には生徒証や現金も入っていましたが、何ひとつ欠けることなく戻ってきました。
■“母の傘”の忘れ物も…最大4万個、最長3か月保管
こうした忘れ物の中で、この時期多いのが…。 中学生 「折り畳み傘。電車の中で寝ちゃって忘れた」 「傘の忘れ物を…。母に借りた物だったので、なくしたら申し訳ない」と話す大学生。2日前、大学から帰る途中、電車の中に“母の傘”を忘れたという。しばらく待っていると…。 駅員 「お待たせしました。こちらの…」 大学生 「はい!そうです」 6年前に母と一緒に買いに行ったという、ふしぎの国のアリスをモチーフにした傘。お母さんは、このうさぎの刺繍が気に入っているそうで、ずっと愛用しているんだとか。 大学生 「『取りに行くのは、いつもでもいい』と言われたが、早い方がいいなと思って」 お母さんの大切な傘。無事に返すことができました。 小田急線のすべての忘れ物を管理している倉庫は、最大で4万個、最長で3か月は保管しているとのことです。
■2~3年前から増 ワイヤレスイヤホン・ケース
一方、1日のべ150万人が利用する京王線と井の頭線。明大前駅近くの「お忘れ物取扱所」には、1日500点以上の忘れ物が届きます。 女性が取りに来たのは…。 会社員(30代) 「イヤホンのケースです」 「夫が忘れ物をして…」 2~3年前から特に増えているというのが、ワイヤレスイヤホンやそのケース。 会社員(30代) 「(夫が)金曜日に落として、夜にLINEで問い合わせ」 「土曜日の夜に、『見つかりました』とLINEに通知」