ハイラックスの北米版 トヨタの新型ピックアップ「タコマ」 12月から北米で発売
リアにコイルのマルチリンク式サス採用
トヨタUSAは、中型ピックアップトラックの新型タコマ(北米版ハイラックス)を、2023年12月から北米のディーラーで販売した。現代のトラックとして、新たな基準を確立することを目指し、完全に再設計したと主張される。 【写真】新型トヨタ・タコマ 12月から北米で発売 アマロックとレンジャー 新型トライトンも (119枚) 北米価格は、3万1500ドル(約473万円)から。競争力のある設定といえるだろう。 新型タコマには、定評ある信頼性や耐久性を維持しつつ、最新の技術と頼もしいスタイリング、目的地を選ばない能力を与えたという。「弊社の技術者は、次世代タコマで過去ベストを超えました」。と、同社副社長のデイブ・クラ イスト氏は話す。 プラットフォームは、トヨタ・ランドクルーザーやタンドラと共有する、TNGA-Fグローバル・トラックと呼ばれるもの。高強度なボックス構造のスチール製ラダーフレームで構成され、高いオフロード性能も担保するという。 新世代で強調される技術の1つが、コイルスプリングが支えるマルチリンク式サスペンションをリアに採用したこと。多くのグレードに標準で設定され、乗り心地と操縦性を向上。オンロードとオフロードで、優れたマナーを発揮するそうだ。 パワートレインは2種類。278psを発揮する2.4Lターボエンジン「i-フォース」と、326psを発揮する、そのハイブリッド版「i-フォース・マックス」が用意される。
高い位置のヘッドライトに六角形のグリル
詳しく見ていこう。トヨタUSAの技術 部門は、新型タコマを「最高のアドベンチャーマシン」だと主張する。ボディとインテリアのデザインを手掛けたのは、同社のCALTYデザイン・リサーチ・センターだ。 従来のモデルと、カリフォルニアのバハ・レースへ出場するマシンから、インスピレーションを受けたという。高めの全高に大きなタイヤ、スリムなボディなどで、タコマらしさを表現したとのこと。 スキッドプレートや高い位置のヘッドライト、六角形のグリル、ルーフとテールゲートのスポイラーなどが特徴。全体のフォルムとワイドなフロントグリルは、初代ハイラックスを連想させるという。 インテリアでは、上級グレードのダッシュボードへ14.0インチ・タッチモニターを配置。下位グレードでも、8.0インチが搭載される。インフォテインメント・システムは、アップル・カープレイとアンドロイド・オートへ対応する。 メーター用モニターは、12.3インチか7.0インチ。USB-Cポートが前後席へ用意され、ワイヤレス充電パッドもフロント側で利用可能だ。 スマートキー・システムを標準装備し、指定サービスへ加入すれば、登録したスマートフォンとタコマが連携。ドアロックやテールゲートの開閉などが、手元で可能になる。 車内空間は先代から拡大され、リアシート下の収納は3倍広くなった。ダッシュボードやセンターコンソール、ドアパネルなど、小物入れも各部に備わる。 オプションとして、JBL社製のオーディオも用意。ブルートゥース接続できる、ポータブルスピーカーも選べる。