GPTsより手軽。Gemini「Gems」のメリット・デメリット
Googleが開発する大規模言語モデル(LLM)「Gemini」に、新たな機能「Gems」が追加されました。 GPTsより手軽。Gemini「Gems」のメリット・デメリット Gemsは、Geminiの能力を特定のタスクや目的に合わせてカスタマイズできる機能です。この記事では、Gemsの基本的な使い方から、ChatGPTのGPTsとの違いまで解説します。
GPTsよりも気軽に専用botを作成できるのが魅力
Gemsは、あらかじめ前提条件を設定しておくことで、回答をカスタマイズできる機能です。繰り返し使うプロンプトを入力せずに、特定のキーワードを入力するだけで意図した回答を引き出すことも可能です。 ChatGPTのカスタムAI「GPTs」のGemini版とも言えるでしょう。2024年9月11日時点では、Gemsを作成できるのはGemini Advancedの有料ユーザーのみとなっています。 では、実際にGemsを作成してみましょう。 1. 「Gemマネージャー」を作成する Geminiを立ち上げたら、「Gemマネージャー」を選択します。 画面が切り替わるので「Gemを作成」をクリック。 Gemを作成する画面へ移動します。 2. カスタム指示を入力する Gemの名前を入力し、カスタム指示の部分に、Gemの用途や機能、回答の仕方などを入力していきます。 試しに翻訳botを作ってみました。画面の右側では意図通りに回答が生成できるかどうか確かめることができます。 完成したら「保存」を選択します。 3. 作成したbotを活用する Geminiのホーム画面に戻ると「Gem」の項目に作成したGemsが表示されます。 筆者は、他にも時差計算botや記事のドラフト作成botを作ってみました。国名と日付、時刻を入力するだけで変換してくれます。
botのカスタマイズを自動化することも
Gemsのカスタム指示を作成する際、プロンプトの入力を手助けしてくれる機能があります。作りたいGemsの説明を入力したあと、ペンのアイコンをクリックすると、自動で詳細な指示にカスタマイズできます。 また、Gemマネージャーのトップ画面では、特定の目的に特化したプリセットが表示されているので、自作しなくてもすぐに活用できるGemsもあります。 現在は5つのプリセットしか公開されていないので、目的に合うプリセットがあれば、GPTストアから探すよりも時短になるかもしれませんね。