＜東都大学野球　亜大・中大＞7回のピンチを切り抜け吠える亜大先発・北嶋（撮影・郡司　修）

　◇東都大学野球　第3週第1日　亜大1―0中大（2024年10月1日　神宮） 　プロ注目の亜大の最速153キロ右腕・北嶋洸太投手（4年＝駒大苫小牧）が7回無失点で今季初勝利を挙げた。リーグ戦最長タイの7回を投げ抜き「7回以上を目標に掲げてきたのでまずは良かった」と汗を拭った。 【写真】＜亜大・中大＞笑顔でガッツポーズする亜大・伊藤健と北嶋 　歴代のエースが背負ってきた18番にふさわしい投球で勝利をたぐり寄せた。最速150キロの直球に鋭く落ちるツーシームを効果的に織り交ぜて走者を出してもあと一本を許さなかった。1点リードの7回は連打で無死一、二塁のピンチを招くも後続を断った。最後は相手1番を空振り三振に奪い「ここで点を与えたら流れがいってしまうと思ったので良かった」と力強く右手を握った。 　昨秋、中日から1位指名を受けた草加らが背負ってきた背番号「18」を背に今春から投手陣をけん引。今季は開幕戦を任されたが勝利には導けず、第2週まで0勝。今季4試合目の登板でようやく勝利をつかむと「ずっと勝ちが付いていなかったので勝てて良かった」と笑った。 　注目の進路については「プロです」と既に志望届を提出したことも明かした北嶋。アピールの場も少なくなっていくが「今日みたいな投球ができれば」と再びの好投を誓った。