友人が「学生のときの年金保険料を支払った」と言っていました。追納すると、将来もらえる年金はいくら増えるのですか?
年金が増えるだけでなく節税にもつながる!?
追納すると老後の貴重な収入源である年金額が増えるだけでなく、節税にもつながる可能性があるのです。追納分は社会保険料控除の対象で、確定申告または年末調整の手続きをすることで所得税や住民税が軽減されます。 日本年金機構によると、年収(課税所得金額)が約300万円の場合、2年分の約40万円を追納するとその年の所得税・住民税が最大約8万円軽減されるとのことです。 なお年収によっては税金が戻らない場合があり、追納保険料額の年間合計や年収によって戻ってくる税金額は異なります。自身のケースで確認してみるといいでしょう。
2年分の追納で年金額が年約4万円増える可能性あり!
学生納付特例により猶予を受けた友人が「学生のときの分を支払った」と言っている場合、2年分の約40万円を追納したとすれば将来受け取る年金額は年額約4万円、月々に換算すると3300円ほど増えることが考えられます。 また年収300万円の人であれば、追納した年は最大8万円節税できる可能性もあります。老後の収入源である年金額が増えるだけでなく、節税にもつながるため、追納には大きなメリットがあるといえるでしょう。 10年より前の免除等期間分は追納できないことや、3年度以上過ぎると加算額が上乗せされる点に注意が必要です。節税に関しては、所得税と住民税は年収に応じて金額が異なることも考慮して、いつ追納するか決めるといいでしょう。 出典 日本年金機構 国民年金保険料の追納制度 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部