Ｓ＆Ｐグローバル／ＣＩＰＳが３日発表した５月の英国の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は好不況の分かれ目である５０を上回り、成長を取り戻した。写真はロンドンで２０１６年１０月撮影（２０２４年　ロイター／Hannah McKay）

［ロンドン　３日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバル／ＣＩＰＳが３日発表した５月の英国の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は好不況の分かれ目である５０を上回り、成長を取り戻した。ただ値上げの動きが見られ、イングランド銀行（英中央銀行）が利下げに慎重になる可能性がある。 ＰＭＩは５１．２。速報値の５１．３からわずかに下方修正されたが、４月の４９．１から上昇し、２０２２年７月以来の高水準となった。５０超えは過去２２カ月で２回目。 生産と新規受注が２２年初め以来の高い伸びを示した。 Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのディレクター、ロブ・ドブソン氏は、ＰＭＩの上昇は国内市場の回復が主因だが、外需も安定化の兆しが見られると指摘した。 １年後の生産増加を予想する割合が６３％に上昇し、２２年７月以来の高水準となった。 工場出荷価格は５カ月連続で上昇が加速し１年ぶりの大幅上昇。ドブソン氏は、コスト上昇が和らげば物価圧力の定着が避けられるとの見方を示した。