折田涼夏、初2年越しの熟考…スタイルブック『なついろ。』(宝島社)でさらけ出した“仕事論”
語るか迷った仕事観と恋愛観
そんな折田が一貫してこだわったのは「リアル感」。食事内容やコーディネートも取り繕ったようなテイストではなく、折田の日常そのものを収めている。「りょーかみたいになりたい!」と憧れる女子から「普段、どんなものを食べているんですか?」「普段着はどんな感じなんですか?」と尋ねられることが多いため、ありのままを見せたということだ。 「念願だったスタイルブックの発売が決まって、いの一番に考えたのは『痩せなきゃ!』ってこと。週2でジム、週1でエステ、毎日1時間は有酸素運動。帰宅してからは40分の半身浴。もちろんジュースとお菓子は禁止で、水は1日2リットル……。そんな生活を続けました。食事は1日1,000キロカロリー以内に収めるようにしましたし。本気で自分を追い込みましたよ(笑)」 ファンからは「SNSでは見えなかった姿が新鮮!」という声が多く寄せられた。特にエッセイの中で真剣に語っている“仕事論”は、世代や職種を超えて納得させられるだけのストイックな内容だ。 「正直に言うと、これは載せるかどうか悩んだんです。私が裏でどんなことを考えているかなんて、SNSを楽しんでいる人からしたらどうでもいいのかなって気もしましたし。だけど本音でぶつかるというのがこの本の趣旨なので、そこはさらけ出していこうって思い直しました。恋愛観もそうなんですよ。なにもここまで書く必要はないのかもだけど、全部オープンにしないと自分でも納得できなくて」 新しい時代を切り拓くのは、いつだって既存の発想に縛られない革命家だ。折田涼夏のユニークな感性は、SNSというフォールドを飛び出して、世界を明るく照らし始めている。
小野田 衛