ボディコンテスト初挑戦ながら3冠獲得の42歳 子どもからの「なんでお母さんは出ないの?」の一言で決意
“サマスタ”の愛称で知られるSUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)の新人類[関西]&西日本ROOKIE CHALLENGE CUPが6月22日(土)、吹田市メイシアターで開催された。豊富な筋肉量と体脂肪の少ない引き締まった身体が必要な部門で、鎌苅美佳(かまかり・みか/42)さんが、ベティ部門1位、ベティマスターズ1位、ルーキーベティ1位と、初出場とは思えない堂々としたパフォーマンスと明るい笑顔で3冠を達成した。 【写真】鎌苅美佳さんの「丸々とした」肩&バキバキ背中
「コロナ禍のときに海外に住んでいたのですが、ロックダウンがあり、家から出れない状況がすごく長く続いていました。その期間に家の中でできる運動をYouTube見ながらやり始めました。そこがトレーニングを始めたきっかけです」 自宅でのトレーニングをしばらく続けていたが、大会に向けた本格的なトレーニングはわずか半年だそうだ。この半年で大会に出ようと思ったのは何故なのだろうか。 「日本に帰国して、友人がボディコンテストに出ると聞いて、バックステージまで入ったんです。初めて間近で選手の姿を見たり、大会の雰囲気を知って興味が湧いてきて。そして、その大会で子供も一緒に観客席で見ていたのですが、『なんでお母さんは出ないの?』ってガッカリされてしまって」 初めて見たボディコンテストと選手、そして子供の一言で挑戦しようと決めた。 「子供には『なんでも挑戦しろ』ってよく言ってるんです。でも、自分は挑戦せずに言い訳するのは違うなって、嫌だなって思ったんです」 今回の大会では見事三冠を達成したが、全てスムーズにいったわけではなく、初挑戦だからこそ、大変だったこともあったようだ。 「そもそもすごい運動音痴で筋トレも苦手なんです。怪我も何回もしました。減量も初めてのことだったので、体重が減らなくなったときは気持ち的にもすごく苦しかったです」 ステージでは堂々としたポージングと明るい笑顔で、『実は緊張はほとんどしなかった』と言う鎌苅さん。その理由はこの悩みを乗り越えていくことにあった。
「トレーニングの悩み、減量の悩み、そういったことを乗り越えていく過程で、すごい自分が成長したと思えて、それがすごく自信につながりました。その結果が、今日緊張しなかった一番の要因です。『一つひとつ乗り越えた』っていうのは、強い自信になると思います」 会場では鎌苅さんの子供の大きな声援も聞こえてきた。 初めてのことに挑戦して、堂々と舞台にたったお母さんの姿は、強く印象に残ったに違いない。
取材:柳瀬康宏