2023年 欧州新車販売、EVが下支えに ディーゼル車と比肩 テスラの飛躍
小型のBセグメントが引き続き好調な売れ行き
2023年の欧州市場の成長の大部分はEVとSUVが担っていたが、屋台骨となるのは引き続き手頃な価格のガソリンエンジン車であった。 ルーマニアのダチアが販売する小型車サンデロは、18%増の23万4715台を登録し、車種別で2位についた。3位はSUVのフォルクスワーゲン・Tロック(20万4610台)だが、ルノー・クリオ(20万1604台)、プジョー208(19万3679台)、オペル/ヴォグゾール・コルサ(18万8154台)と同様の小型車が続いた。 一方、内燃エンジンを搭載するフィアット500(10万8943台)とフィアット・パンダ(12万4796台)は、いずれも発売から10年以上が経過しているにもかかわらず、車種別トップ30にランクインした。
中国ブランドの脅威は「誇張されすぎ」
ジェイトーの調べによると、欧州市場には合計30の中国車ブランドが進出しているが、その影響力は一般的に認識されているよりもはるかに小さいという。 2023年の中国車ブランド総販売台数は7%増の32万1918台であったが、これは欧州全体の約1280万台のごく一部に過ぎなかった。 「中国車ブランドの市場シェアは、2022年の1.7%から2023年には2.6%と過去最高を記録したが、侵略という主張は誇張されている」とムノス氏は言う。 最も販売台数の多いブランドは上海汽車(SAIC)傘下のMGで、2022年の2倍以上となる23万1818台を記録した。国別では英国が最も多く、全体の3分の1以上を占めた。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)