自民党新総裁の石破茂氏が愛媛・松山で語った日本の針路とは?【演説の言葉と動画を公開】
9人が立候補した自民党総裁選は9月27日に投開票され、石破茂元幹事長(67)が新総裁に選出された。 18日に県民文化会館(松山市道後町2丁目)で開かれた総裁選の候補者演説会では、石破氏も登壇し、安全保障政策の強化や持論の「防災省」創設などを訴えていた。新総裁となった石破氏の演説(要旨)を公開する。 最後の戦いとして、この総裁選に全身全霊を尽くしています。この日本を守らなければならない。それが自由民主党の、政府の責任であると信じています。 ウクライナはなぜロシアから侵略されたのか。NATO(北大西洋条約機構)に入っていないから。今日のウクライナは明日のアジア、台湾有事や日本有事と言う人もいます。どうやって地域の平和と安全を守るのか。最大の課題であることは論を待ちません。領土や領海を侵犯されることに、自衛権で対応しないでどうする。根本から改めて日本と国民を守ります。 比較的災害が少ないと言われる愛媛県ですが、震災も台風も日にち、場所を選びません。いつ、どこで、何があってもおかしくない。気象庁の予算は600億円、十分だとは思っていない。予知の体制を拡充していかなければならない。 元旦に能登半島で震災がありました。避難所の状況は関東大震災の時と変わっていない。先進国で、体育館で雑魚寝をしているのは日本だけ。避難所の体制もきちんとしていかねばならんと思います。災害大国・日本で、防災省がないのはおかしい。必ず設立します。 もう一度明るい日本を取り戻すため、地域のことは地域で考える。それが地方創生です。松山市は防災士の人数が全国一。これは防災士になるための費用を公費で払っているからです。それぞれの町をどうするかは、それぞれの町で考えることです。地方創生は「今だけ、ここだけ、あなただけ」がどれだけあってもいい。いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは地方であり、庶民大衆です。
愛媛新聞社