河井元法相買収事件で裁判の地元議員12人、全員の有罪が確定へ
2019年の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相(61)から現金を受け取ったとして公職選挙法違反(被買収)の罪に問われた広島県議(40)について、最高裁第一小法廷(宮川美津子裁判長)が19日付で上告を棄却する決定を出した。河井氏から現金を受け取ったとして公判が開かれた地元議員は12人いたが、今回の決定により、全員の有罪が確定することになった。 一連の事件で、検察は現金を受け取ったとされる地元議員ら100人全員を不起訴としたが、検察審査会の「起訴相当」などの議決を受けた再捜査で、9人が在宅起訴された。略式起訴されたうち3人も正式裁判を求め、計12人の公判が開かれた。うち9人は最高裁まで争ったが、いずれも上告が棄却された。これですべての裁判が終了する。(遠藤隆史)
朝日新聞社