巨人・戸郷翔征、1億2000万円増の年俸3億円…球団最速の大台到達 メジャー志向も「レベルをもっと上げてから」
巨人・戸郷翔征投手(24)が26日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉に臨み、1億2000万円増の年俸3億円で更改した。高卒7年目での大台到達は松井秀喜、岡本和真の8年目を抜いて球団最速。複数年契約の最終年だった坂本勇人内野手(35)は1億円減の年俸5億円で単年契約を結んだ。 【写真】巨人・山崎伊織「開幕投手をやりたい。誰もが戸郷だと思っている」 若きエースが出世街道をひた走る。7年目の戸郷は高卒では松井秀喜と岡本和真の8年目を抜く球団史上最速の3億円に乗せ、さらなる高みを見据えた。 「充実した1年間でした。来季は最多勝、沢村賞を取って、日本一の使命を果たしたい」 今季初めて開幕投手を務めると、5月24日の阪神戦(甲子園)では自身初のノーヒットノーランを達成。3年連続で12勝(8敗)を挙げ、防御率1・95、2度目の最多奪三振(156個)のタイトルに輝き、契約更改を終えて年間表彰式に出席するなど大忙しだ。 長く背中を追ってきた菅野が今オフに米大リーグ移籍を目指す。戸郷は「すごく寂しいけど、メジャーで菅野さんが投げている姿を僕もずっと見たかった。『1年で戻ってこなきゃ』って(菅野に)思われないように頑張りたい」と話し、以前から明かしているメジャー志向には「僕には程遠い世界。レベルをもっと上げてから」と語った。 チームメートで1学年上の山崎伊が21日に開幕投手への意欲を明かした。2年連続の大役を狙う戸郷も「伊織さんもいいライバル。僕も開幕投手が決定してるわけではない」と受けて立つ。(谷川直之)