若い世代朝食抜かないで ことしも「札幌市お弁当プロジェクト」レシピ募る
「朝食を抜いてしまう」「1日3回の食事の時間が規則的ではない」…。このような食生活を送っている方は、少なくないと思います。そこで、札幌市保健所が規則正しい食生活のきっかけにという目的でスタートしたのが、「札幌市お弁当プロジェクト」です。
昨年の第1回目には100件を超える応募が
このプロジェクトは昨年スタート、札幌市民からお弁当のレシピを募り、審査するというものです。同保健所健康企画課・加藤由美子さんによると、「20~30代の男性、20代の女性を中心として、朝食の欠食率が高いことと野菜の摂取不足がアンケートからわかりました。そこで、学生時代から朝食の欠食をしない意識を高めようとお弁当のレシピを募る企画を実施しました」とのこと。 「女性は『本人の自覚次第』で朝食を作りたいという人が多く、男性は『誰かの支援があれば』朝食を取りたいという実情もわかりました。今回のプロジェクトは、自分で食事を準備する意識を高める目的もあります。」(加藤さん) 昨年の第1回目では、「中・高校生の部」に139件、「一般の部」に102件の応募があり、それぞれ入賞作品が決定しています。今年も同じく二部に分けて募集、7月25日から9月30日まで受け付けます。 【中・高校生の部】 書類審査を通過したレシピを保健所のホームページに掲載、インターネット投票で入賞者5名が決定します。 【一般の部】 書類審査で5名の入賞者を決定、12月10日(土)に試食会を行います。ちなみにこの試食会では、プロのシェフがレシピ通りに調理します。 詳しい規定については、札幌市保健所のホームページもしくは配布ちらしをご確認ください。
「毎日作れること」もお弁当の大事な要素
加藤さんは「第1回のレシピは、アイデア的に素晴らしいものがたくさんありました。ただ、毎日作れないようなボリュームたっぷりのお弁当もあったので、日々のバランスを考えたレシピの方が続けられます」と、お弁当作りの秘訣を教えてくれました。 また今回期待するレシピとしては「手軽で、毎日作れそうで、ちょっと一工夫があるものがいいですね」とのこと。 私自身、大学から一人暮らしを始め食事の準備に苦労した記憶があります。学生時代から、自炊する意識を高めておくことは、将来的な規則正しい食生活にとって大切なことかもしれません。 (ライター・橋場了吾)