【広島好き】新井監督も認める36歳秋山翔吾の姿勢 凡事徹底は若手多いチームにも浸透
前日2日中日戦の3回に捉えた当たりが二塁併殺となった。開幕から370打席目にして、秋山が今季初めて記録した併殺だった。それがこの日の3回にも一併殺と、2戦連続で併殺となる流れの悪さを感じていた。悪い流れを自ら断つ意味でも、併殺を免れた次打席の全力疾走には価値があった。
チーム全体が得点力不足に陥った7月上旬も、チームメートとともに守備と走塁について積極的に意見交換してきた。「チームの中でそういった会話を止めないことは大事。攻撃ではできるできないがあっても、守ることや走ることに関してはできなかったことが今度はできるようになることもある」。新井監督もチームに求める、凡事徹底を選手の先頭に立って体現する。チームは流れの悪い時期を乗り越え、再浮上。今季最長6連勝で首位を守る。
打線が1番打者の姿を見るだけでなく、広島ナインは背番号9の後ろ姿を見ている。3日の中日戦プレーボール40分前、広島ベンチ前では中村貴や二俣ら試合に向けてバットを振る若手の姿が見られた。この習慣は、秋山が広島移籍後から続けている習慣だ。
文:前原淳
前原淳