上白石萌歌さん『リア王』で3年ぶりに舞台に挑戦…「私はとにかく舞台が大好きなんです!」特別インタビュー|CLASSY.
――お稽古場ではどんなふうに過ごしていますか? 関係性ができているとお芝居がやりやすいので、皆さんとお話しして過ごすことが多いです。座組で私が一番年下ということが多くて今回もそうなのですが、「全部教えてください!」という気持ちで話しかけると皆さん快く意見をくださいます。もともとは人見知りなんですけど、年々コミュニケーションをとるのが楽しくなっているのは優しい先輩方のお陰なのではないでしょうか。どの現場でも一番後輩だった私も今年で24歳ですから、私より年下の10代の方とご一緒する機会も増えてきました。そんなときはちょっと焦ってしまい、一番下にしがみついていたくなりますが(笑)。諸先輩方に教えていただいたように、私もアドバイスできるようになりたいと思っています。 ――東京を皮切りに5都市を周り約2カ月の長丁場となる公演ですが、目標にしていることがありますか? 舞台のお仕事をするときに毎回思うのですが、その日のお客さまや劇場によって作品は毎回変わるんです。毎公演、新鮮な『リア王』をお客さまと一緒に作っていきたいと思っています。また、同じカンパニーで5都市も回るので、地方で皆さんと一緒に美味しい物を食べたりして絆を深めたいです。 ――最後に今回の舞台を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。 舞台は演じている側もエネルギーを放出しますが、同じようにお客さまからもエネルギーをいただくので、劇場はエネルギーの渡し合いの場のようになるんです。演出家のショーンさんの魔法がかかった新しい『リア王』が、演者とお客さまの間にどのような新しい風を吹かせるかとても楽しみですので、是非この機会に劇場まで足を運んでいただけると嬉しいです。 『リア王』 ‘22年演劇界に衝撃を与えた『セールスマンの死』のタッグ、ショーン・ホームズ&段田安則がシェイクスピア4大悲劇の1つ『リア王』に挑む。愛を取り繕った甘言、言葉にできぬ真心。真時の選択を間違えた王は狂気の中、王国を彷徨い…。豪華実力派俳優が挑む悲嘆と狂乱の物語。作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:ショーン・ホームズ 出演:段田安則 小池徹平 上白石萌歌 江口のりこ 田畑智子 玉置玲央 入野自由 前原滉 盛隆二 平田敦子 / 高橋克実 浅野和之ほか 東京公演:3月8日(金)~31日(日)東京芸術劇場 プレイハウス/4月より新潟、愛知、大阪、福岡、長野の5都市でも上演。 上白石萌歌 ‘00年鹿児島県出身。’11年に史上最年少で第7回「東宝シンデレラ」グランプリを受賞。12歳でドラマ『分身』で俳優デビュー。以降、ドラマ、映画を中心に多数の作品で活躍。最近の主な出演作はドラマ『ちむどんどん』『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』『パリピ孔明』、映画『アキラとあきら』『KAPPEIカッペイ』『ゆとりですがなにかインターナショナル』、舞台『ゲルニカ』など。 上白石さん着用衣装/ベスト¥140,800中に着たジャケット¥269,500スカート¥660,000リング<人差し指>¥84,700<中指>¥50,600(すべて ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)イヤリング¥12,100(イリスフォーセブン/フーブス) 撮影/木村 敦(Ajoite) ヘアメーク/渋沢知美 スタイリング/道端亜未 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)