リードオフマンとしての活躍が期待される東日本国際大・黒田（写真は７日のオープン戦）

　　南東北大学野球春季リーグ戦が１３日、開幕する。６連覇を目指す東日本国際大は、黒田義信外野手（２年＝九州国際大付）が昨年同様に切り込み隊長役をこなすと意欲。高校に続き大学でも日本代表選出を目標に、チームを引っ張っていく。優勝校は全日本大学野球選手権（６月１０日から７日間、神宮ほか）に出場する。 　力強いスイングでチームを勢いづける。「広角に強い打球が打てるのが持ち味。それを貫いていきたい」と東日本国際大・黒田が意気込みを語った。昨年のリーグ戦は春季、秋季ともに１年生ながら１番に入り、優勝に貢献。しかし「思い通りの結果じゃない。まだまだ課題が多かった」と満足することはなかった。 　冬場は藤木豊監督らスタッフ陣の指導を受け、タイミングの取り方などを修正した。「（昨年から）かなり変わっていると思います」と新たな打撃フォームを体にたたき込み、リーグ戦に臨む。リーグ戦前最後の実戦だった７日の仙台大とのオープン戦で中越え本塁打を放つなど、調子は上々。リードオフマンとしてこれからも安打を量産する。 　高校時は走攻守三拍子そろった外野手で、３年時にＵ―１８Ｗ杯を戦う日本代表にも選ばれた。昨年は高校時代から痛めていた右肘の状態を考慮し、主に指名打者で出場。今季は三塁に入る。「（監督から）いろんなポジションを経験して、違う視点を持ってチームをけん引していってほしいと言われています」と、ベンチからの指示を他の選手に届けたりと役割を理解しながらプレーするつもりだ。 　「代表とかトップレベルで活躍できるような選手になれればいい。まだまだ足りないものが多いので練習していくだけ」と力強く語った黒田。リーグ６連覇そして全国舞台での躍進の原動力となるため、フルスイングする。 （有吉　広紀） 　◆黒田　義信（くろだ・よしのぶ）２００４年５月２６日、長崎・佐世保市生まれ。１９歳。小学時はソフトボールをプレー。日宇中では黄城ボーイズに所属。福岡・九州国際大付では３年春夏に甲子園出場。３年時Ｕ―１８高校日本代表。１８０センチ、８３キロ。右投左打。家族は母と兄２人、弟。血液型Ｏ。