グルメ激戦区の西麻布に “最幸” の食体験を提供する新たな隠れ家フレンチ「アルギュロス」
大人が集う美食の街として知られる港区西麻布。そんな西麻布に新たなフレンチレストラン「アルギュロス」がオープンした。 【写真】その日の朝獲れた毛蟹を北海道から直送した本日の特選素材「毛蟹のタパス仕立て」 東京メトロ「六本木駅」2番出口から徒歩約9分。西麻布交差点にほど近い感度の高い人々が行き交うエリアに佇み、カウンター8席のみの隠れ家的レストランが「アルギュロス」だ。「アルギュロス」とはギリシア語で「銀」を意味し、常に努力して上を目指す “いつも金メダルを追い求める店にしたい” という意味が込められている。 同店はミシュラン獲得店を含む数々の飲食店を手がけた塩谷茂樹氏が、ゲストが幸福感に満たされる「東京 “最幸” のレストラン」というコンセプトのもとにプロデュース。フランスの星付きレストランで修行し、帰国後に「レストラン サンパウ東京」エグゼクティブシェフや「La maison du caviar 17℃(ラ メゾン ディセットゥドゥグレ)」シェフを歴任した岡崎陽介シェフを迎え、フレンチやイタリアンなどのジャンルを超えた “コンテンポラリーキュイジーヌフレンチ” に挑むという。 塩谷氏は同店を「僕自身がフレンチ畑が長かったことと、以前から親交のあった岡崎シェフをどうしても呼びたかった」、岡崎シェフは料理について「最初に日本全国の生産者とつながりを持ち、最高の食材を東京に届けてもらうことから始まった。その素材をいかに生かすかを考え、素材をよりおいしくするためにソースや火入れなどを工夫し、遊び心を加えながら組み立てた」と表現する。
編集部ではディナーコース10品の中から代表的なメニュー6品を試食。アミューズの「“コーヒー” と “カヌレ”」は鶏だしをベースにスッポンと野菜を加え、黒玄米で褐色に仕上げたスープに黒ニンニクで味を整えたカヌレを添え、甘味と塩味の取り合わせの妙を演出。冷製の前菜「千葉大原の天然黒鮑の黄ワイン蒸し」は、“黒いダイヤ” と呼ばれる大ぶりな黒鮑を仏ジュラ地方のヴァン・ジョーヌ(黄色いワインの意)で蒸し上げ、広島・梶谷農園のハーブとサラダ仕立てにし、アワビの肝を使ったソースが添えられている。 本日の特選素材には、北海道・小西鮮魚店から直送した「毛蟹のタパス仕立て」3種。最初にカニの身の冷製に瀬戸内ガルム(カタクチイワシと塩で作られる魚醤)と柚子、ラベンダーオイルのソースとフェンネルを添えて。続いてカニの身と生ハム、卵黄を詰め込んだホクホクの揚げ物、最後に蒸したカニのだしにモンキーバナナ、カニのほぐし身を混ぜ込んだ濃厚なスープ。