韓国の公捜庁、大統領代行に警護庁の協力指示求める文書を送付…応じるかは不透明
【ソウル=仲川高志】韓国の高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)は4日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の内乱容疑での捜査を巡り、大統領代行を務める崔相穆(チェサンモク)副首相兼企画財政相に対し、大統領警護庁に逮捕状執行への協力を指示するよう求める文書を送った。
公捜庁などの合同捜査本部は3日、ソウルの大統領公邸にこもる尹氏の逮捕を試みたが、警護庁が大統領を警護対象と定めた大統領警護法を根拠に抵抗したため、失敗に終わった。逮捕状の有効期限は6日までで、崔氏の判断が注目されるが、崔氏が合同捜査本部の要請に応じるかどうかは不透明だ。
警護庁は引き続き、逮捕状執行を拒む構えだ。韓国のニュース専門テレビYTNなどは4日、公邸周辺で、関係者が鉄条網を設置している様子を確認したと報じた。