「北陸応援割」石川での開始はいつ?“2次避難受け入れ”続くも… 加賀温泉郷「3月16日から始めてほしい」
北陸放送
地震で観光客が激減する石川県内の観光業界にとって、大きな期待がかかっているのが「北陸応援割」です。北陸への旅行代金について1人1泊で宿泊代の半額、最大2万円を割り引くことが決まっています。去年行われた奥能登応援旅行割やいしかわ旅行割の割引上限が1泊あたり5000円だったことを考えると、かなり魅力的なキャンペーンです。 【写真を見る】「北陸応援割」石川での開始はいつ?“2次避難受け入れ”続くも… 加賀温泉郷「3月16日から始めてほしい」 新潟県・富山県・福井県の3県は3月16日の宿泊分からスタートします。そして石川県でも能登以外のエリアでキャンペーンを始めようという動きはみられるものの、正式な開始時期は未定です…というのも、石川県はほかの3県とは事情が異なります。26日現在、金沢以南のホテルや旅館などに2次避難している人は4850人です。“第2の新幹線開業”を控えるなか、観光客を受け入れるとともに2次避難者にどう対応していくのかという課題が差し迫ってきています。 金沢市内で開かれた2次避難者向けの個別説明会、参加した人からは悩ましい声が聞こえてきました。 2次避難する女性 「ホテルを2月いっぱいで出ないとダメなので…こっちの方に子どもも通っているので金沢市内でホテルとか住むところあったらいいなと思うんですけど、観光客の方もいっぱいおるしホテルは居られない状況なのかなと」 ■避難者にまた移動させるのは「冷たいのでは?」…観光客側も困惑 「2次避難者」を受け入れている宿泊施設には災害救助法に基づき1泊あたり食事つきで1万円、素泊まりで8000円の補助金が国から支給されています。これについての意見も…。 2次避難する男性 「例えば1泊あたり2000円~3000円を県が上乗せで補助して、もう一回再交渉を宿泊施設側にすれば“またそこで受け入れる”と言うはず」 また石川を訪れる観光客からも、避難者が再び移動を強いられる状況に困惑の声が上がっているということです。 開業前までに宿泊先から避難者を出すことについて… 「(県外の人から)冷たいじゃないかと。石川を助けるために新幹線で加賀の温泉行こうと思っていたけど、そんな冷たいのなら…あるいは、また自分たちが行くと(2次避難者が)尚更みんな出されてしまうことになりかねない。とても観光に行く気になれないよと」(自民党 福村章 県議)