「北陸応援割」石川での開始はいつ?“2次避難受け入れ”続くも… 加賀温泉郷「3月16日から始めてほしい」
こうした中、2月14日馳知事は北陸応援割の開始時期を遅らせる可能性について言及。これが南加賀を中心に波紋を呼びます。 馳浩 石川県知事 「石川県ちょっと遅らせるつもりです、という表現で申し上げました。当然、宮元陸市長はじめ加賀の県議からも大変なお叱りを受けているのも事実です」 ■敦賀開業後も変わらず“2次避難者受け入れ”表明するホテルも 2次避難を続ける人の胸中は複雑です。 「冷たいなと思うときもありますけど、役所は役所で一所懸命やっているからあんまりきつくは言えない。ただ家が住めないから、自分から“そんでいいか、帰るか”とそんなわけにいかん」(加賀市で2次避難を続ける高齢男性) ホテルアローレ 太田長夫 社長 「(避難者は)北陸新幹線がくるまでに出ていかなくてはとか、3月末までと決まっているのだろうとか、不安な点はあったようです」 石川県加賀市柴山町のホテルアローレでは、およそ140人の2次避難者を受け入れていて、客室の半数を占めています。通常であれば1泊2食付きのプランは1人あたりおよそ2万円で提供されていましたが、現在は当然、国からの補助1万円のみで避難者を受け入れています。ホテルアローレでは3月16日以降も、期限を区切らずに避難者受け入れを続ける方針です。 ホテルアローレ 太田長夫 社長 「私はやはり、まず今被災している人を救済することが優先順位が高いと思う。次が決まるまでの間、お役に立てることがあれば積極的にやっていこうと」 ■県はCP開始時期について「今月中めどに判断」 2月26日、穴水町などを訪問した岸田総理と馳知事。取材陣からは北陸応援割の石川県内での開始時期を問う声が上がります。 岸田総理 「よく地元とも意思疎通を図ったうえで、柔軟な対応を国としても考えている」 馳浩 石川県知事 「正直、私も(各県と)同時にスタートさせたいと思っていますが、隣県と状況が違うというのはご理解ください。2月中にも方向性について報告させていただきたい」 石川県内外からさまざまな意見が上がる中、新幹線の県内全線開業という誘客に向けたビックチャンスと被災者支援の両立へ。行政は難しい判断を迫られています。