39歳C・ロナウド、集大成のEUROへ「監督の決定を尊重」。今大会での立ち位置は?
「やめる気はない」
ベルギー代表監督を退任し2023年1月にポルトガル代表監督となったロベルト・マルティネスが最初にやったことのひとつは、サウジアラビアに飛んでC・ロナウドに会い、彼の気持ちを確認することだった。 「彼にやめる気はない」と、マルティネス監督は明らかにした。 「新チームの一員になることを希望していた。3月のキャンプに彼を呼ぶことは簡単だった。あの後、私はサッカーに関する決断ができた」 マルティネス監督にとって、まさに簡単なことだった。C・ロナウドはユーロ2024の予選のリヒテンシュタイン戦とルクセンブルク戦の両方で2得点した。だが、マルティネス監督が気にしていたのは、得点のことだけではなかった。 「彼は真のリーダーであり、キャプテンだ。サッカー界で彼以上にその経験をチームに還元できる選手はいない」と、監督は言った。 「彼は代表として200近い試合に出ている。更衣室で彼のような選手に頼らない手はない」
守備に「不安はない」
最終的にポルトガルは、10戦全勝という完璧な成績でユーロ2024の予選を突破した。ユーロ予選でC・ロナウド(10)よりも多くの得点をあげたのはベルギーのロメル・ルカク(14)だけだった。 だが、現在サウジアラビアでプレー中の39歳に率いられたチームの本当の実力については、依然として懸念もある。ポルトガルが予選で戦ったグループは他に強豪がいなかったし、大会前の親善試合では4試合中2試合、アウェイのスロベニア戦とホームでのクロアチア戦で負けたことも忘れてはならない。 現代サッカーではプレッシングが広く普及していることを考えると、守備にほとんど貢献しないFWを選ぶことについては、ポルトガルのマスコミの一部でも疑問視されている。だが、マルティネス監督はC・ロナウドは自分に求められていることを正確にわかっていると主張する。 「11人で攻撃し守備をすることが重要なのは明らかだ」と、監督は言う。 「彼はペナルティーエリア内のスペースをどう使えばよいか非常によく知っているし、特別なストライカーであり、特別な選手であることは明らかだ」 「ボールを失った時のクリスティアーノの反応や、守備でのポジショニングについての意識はどちらも完璧だ。だから私は何も心配していないし、不安はない」