全国7産地のモンブラン、頂点競う 山鹿市で大会 岐阜県恵那市が優勝
クリの生産量が西日本一の山鹿市で16日、「全国モンブラン大会」が開かれた。会場の鹿北グラウンドには、国内のクリ産地が厳選したオリジナルのモンブランが出品された。審査の結果、岐阜県恵那市の出品作が優勝した。やまが和栗振興協議会主催。 和栗文化の継承と地域活性化を目的に昨年、茨城県笠間市で初開催され、山鹿市の洋菓子店が人気ナンバーワンになった。今回は山鹿、笠間、恵那の3市と小布施町(長野県)、掛川市(静岡県)、京丹波町(京都府)、四万十町(高知県)の計7産地が参加した。 パティシエやシェフ、木村敬熊本県知事ら5人が、見た目や味など5項目で採点した。山鹿市からは予選を制した洋菓子店「An(アン)」が出品。地元の鹿北中3年生が各産地の特徴を紹介した。 優勝したのは、恵那市の菓子店「恵那川上屋」の「栗和[くりなごみ]」。クリのペーストを裏ごししたり、クリのあんを用いたりしたクリ尽くしの商品で、事業開発本部長の小川晃さん(52)は「クリを主体に一風変わったアイデアで勝負した。恵那市の人たちも喜んでくれると思う」と話した。
この日の出品作は会場で販売され、各ブースには長蛇の列ができた。17日も一部産地のモンブランなどが並ぶ。同大会はかほくまつりとの同時開催。(本田清悟)