数々の歴史つまったグリコの記念館へ ポッキー巨大自販機も
江崎グリコの記念館へ ポッキー巨大自販機や歴史の品々が まちぶらTHEPAGE大阪 主題歌「たとえば」打越元久
子供のころ、お菓子を買うと一緒に付いてくるおもちゃ、いわゆる「おまけ」も楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。そんなおもちゃや、これまでのお菓子を数多く展示する入場無料の施設が大阪市西淀川区にある。あの江崎グリコ本社の敷地内にある「江崎記念館」がその場所だ。現在は同社を代表する菓子のひとつで今年販売から50周年を迎えた「ポッキー」の特別展示などが行われており盛り上がりをみせている。今回は、そんな歴史と楽しさがいっぱい詰まった記念館を訪ねてみた。
ポッキーの歴史知る特別展に巨大自販機を展示
同社本社は高速道路や住宅、団地などに囲まれているが、この場所でだれもが味わった数々の菓子が誕生している、そんな敷地の中にこの江崎記念館はある。「ここでは社員も会社の歴史を学んだりする場所なんです」と話すのは、「べっちゃん」の愛称を持つ同社グループ広報部のガッサー・ベッティーナ・ビアンカさん。べっちゃんに案内されると、いきなり玄関に目を疑うような巨大な「ポッキー」が置かれていた。 「これは、以前、実際に動いていたポッキーの超大型自動販売機なんです」と笑いながら迎えてくれたのは、同記念館を担当する広報部の窪田精一郎さん。なんでも、この自動販売機は、1990年ごろ、実際に阪急梅田駅のコンコースに置かれ販売していたという。 中でも目をひくのがその「ポッキー」の大きさ。大人の男性の手のひらよりもはるかに大きく、一見「冗談か」とも思ってしまう印象だが、窪田さんは「販売当時は買うためにこの自販機前に行列ができていたんですよー」と笑顔で話す。そんな歴史ある自販機がなぜ置かれているかというと、現在、同記念館で行われている特別展「50年目のポッキー展」に合わせてのことだという。 せっかくこうしたものを目にしたのだから「買っちゃおう」と筆者も財布に手をのばしたが、よく見るとコインの投入口にはシールがはられている。「これは資料展示の位置づけでして、すみません購入はできません」と苦笑する窪田さん。残念ながら買うことはできないが、なかなか見ることのできない自販機は一見の価値があるかもしれない。