ドラマ「マイダイアリー」最終回、広海(佐野勇斗)と優希(清原果耶)恋模様の行方(ネタバレあり)
佐野勇斗が出演するABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ「マイダイアリー」の第9回(最終話)が12月22日に放送された。(ネタバレあり) 【写真】ドラマ「マイダイアリー」第9回場面カット 本作は、物足りなかった人生を変えた“かけがえのない居場所”と何気ない幸せな日々を描いた、日曜の夜に心をそっと軽くするヒーリングドラマ。 完全オリジナルの本作は、社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とその繋がりをノスタルジックに紡いでいくヒューマンドラマ。 描かれるのは、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿。育った環境や性格もバラバラな彼らが偶然出会い、次第に互いを受け入れ合うことで、やがて〈心の居場所〉となっていく様子を情感豊かに写し出す。そんな〈青春時代を経験したすべての人〉へ贈る、心温まる物語。 佐野勇斗が演じる徳永広海は、理学部数学科の3年生。アメリカの大学に進学するも挫折し、3年生の春から優希が通う大学に編入。幼少期から知識欲旺盛で、数学が得意だった広海は、小学生の頃ギフテッドと判定される。クラスで孤立したことをきっかけにホームスクーリングを選択した過去がある。以来、いつもどこか寂しさを感じていたが、優希たちと出会い…。 12月22日に最終話を迎えたドラマ『マイダイアリー』。最後のキーワードは「五角形の傘」 愛莉(見上愛)が東京に戻ってくるので久しぶりに5人で集まることになり、広海(佐野勇斗)が一番乗りで、次に優希(清原果耶)がお店に来ていた。2人は気まずそうに3人を待っていると、3人からそれぞれドタキャンの連絡が来た。「完全にやられたね。」と広海。こうやって会えば何か言葉が思い浮かぶはずだと思っていた広海だったが・・・何も優希に伝えることはできなかった。 お店を出て、少し距離を置いて歩く2人。すると広海は優希に握手を求める。友達に戻った証として。優希は少し戸惑いながらも、握手に応じた。じゃあねと言い合い、別れる2人。お互いの本当の思いを打ち明けることなく友達に戻ったのだった。 場面は変わり、広海が大学のゴミ箱の前に立っている。手にはラッピングの紙とリボン。 捨てようとするがためらうも意を決してそれらをゴミ箱に捨てたのだった。熱心に勉強をしている広海のもとに喜田(勝村政信)が訪れる。根詰めて作業している様子になにかあったのかと聞かれる。「忘れたいことがあるって意外といいものですね。忘れたいことがあればあるほど、目の前のことに集中出来る気がします。」と話す。そして、喜田に相談したいことがあるようで・・・。その後、優希は広海以外の3人と会う。 広海と握手して友達に戻ったことを3人に打ち明けていた。 後日広海は、大学の遊歩道を数学を解きながら歩いていると誰かにぶつかる。そこには虎之介の姿が。そして、一緒に学食を食べることに。カレーを食べながら、2人が初めて会ったときのことについて懐かしそうに話す。あの時、虎之介が広海のことを助けた時に、今度虎之介が困った時、ちょっとだけ助けてくれればって言ったことについて覚えているか広海に聞く。「困ってるの?」と広海が聞くと、虎之介が、「困ってる。素直になれない2人を見て、もうとっても困ってる!」と言う。 すると、虎之介が卒業式に撮った写真が入っている封筒を出し、優希が写っている写真を見せる。「これ撮ったの広海でしょ。すっごいいい写真。心がこもってる。」と言い、優希をこんな笑顔に出来るのは広海しかいないとその写真を見た時確信したと言われる。虎之介は2人のことを思い、勇気づけに広海に会いに大学に来てくれたのだった。 屋上で優希と2人で撮った写真を見ながら考え込む広海。喜田と一緒にいるシーン。以前喜田に相談した内容とはアメリカに留学することについてだった。先方は前向きに考えてくれるとのことだった。すると、喜田は「ただ、ひとつだけ確認しておきたいことがあります。生き急いでいませんか?忘れたいことが原動力になっていませんか?忘れたいことは忘れたくないことでもあると私は思います。」と広海に助言する。 自分でもよくわからないと悩んでいる広海に対して、そんな時に出来ることはただひとつ、もう一度自分の考えが見つかるまで、ただひたすらに手を動かすことと伝える。 喜田から助言をもらった広海は優希に手紙を書くことに。その手紙には、「僕にとって優希は大切なことを沢山教えてくれた人でした。」と書かれ、優希が今まで広海に教えてくれたこと・気づかせてくれたこと、広海にとって優希がどんな存在であるのか、広海の思いの丈が書かれていた。 それがポストに投函されているのに気付いた優希は急いで部屋に戻り、その手紙を読んだ。 読み終わった優希から着信があり、「はい。」といきなり言い、手紙の最後の一文の返事をくれた。最後の一文には、「だからもう一度まずはみんなのいるところで向き合ってみませんか?」と書かれている。「よかった。じゃあ、また。」と広海は言い、「おやすみ」と言い合い、電話を切る。優希が5人のグループラインに「みんなで集まりたいです。みんなに会いたいです。」とメッセージを送る。そして、優希の家でおでんパーティーが開かれた。ひとり遅れて広海がやってくる。 テーブルを囲み、5人それぞれ卒業式の日に撮った写真が入った封筒を持っている。開封の儀とともにいただきますをする。みんなで撮った写真を見せ合い、当時に戻ったかのように楽しそうに過ごす5人。その後、広海が買ってきたケーキを数学流で順調に五等分に切っていく。すると、優希が正五角形の黄金比の話をする。黄金比とは、人が最も美しいと感じる比率のことのようだ。 そして、優希が「それって、ここに私たち5人がそれぞれいるってことなのかなと思って。わたしたちの関係性は、わたしたち5人じゃなきゃ成立しない、奇跡だよね。」と言う。広海はみんなにやっぱりアメリカに行こうと思っているということを告げる。「奇跡は5人いる限り、決して崩れない。そう思うと強くなれる気がするから。」と伝える。 パーティーが終わった後、広海と優希以外は寝っ転がり寝ている。 以前見た光景に対し、変わらないなと2人は話し、散歩をしに外へ出る。少し雨が降っており、2人で一つの傘に入り、歩いている。広海は優希に黄金比のことをなんで知っていたのかを聞くと、初めて会ったときに広海が優希に渡した数式の紙の内容が気になり、自分なりに調べたという。それを聞いた広海は、「あれ、木見てたら、枝の分かれ方に規則性があることに気づいて、それ解いてたの。計算しながら、そういえばフィボナッチ数列の隣り合う数字の比って黄金比に近づいてくんだよなぁってとか考えたりして。僕も新しい場所でそんな奇跡みたいな人達に出会えたらいいなぁとか思って。そしたら出会えて。」と出会った当時思っていたことを告げる。 すると優希は、「なんかさ、優しさって交換するものじゃなくて循環するものって思えたらいいよね、水みたいに。意識しなくてもそばにあるものっていうかさ。たまに雨も降らせるけど。」と言う。それに対して広海は、「大丈夫だよ、こうやって2人でひとつの傘持ってれば人生に雨が降ってる時もちゃんと前に進める。」と伝える。 すると雨がやみ、傘をとじる。 広海は改まり、「距離は離れても、僕は優希のこと、ひとりにさせない。だから、これからもう一度一緒に生きていっていただけないでしょうか?」ともう一度優希に告白をする。「堅苦しいのやめるんじゃなかったっけ?」と言いつつも、「私も同じ。ふたりで一緒に生きていきたい。」と優希は答える。 ふたりの思いがもう一度通じ合い、ふたりは抱きしめあう。見つめあっていると突然優希がフィルムカメラで広海をとる。「もっとかっこいい瞬間撮ってよ!」と広海は言い、優希は再びシャッターを切る。そんな優希に広海は優しくキスをする。見つめあって微笑み合い、もう一度キスをする。そして優希が恥ずかしそうにしながらもう一度フィルムカメラで広海をとる。笑いながら手を繋いで歩くふたり・・・広海と優希の恋模様は見事ハッピーエンドで幕を閉じた。