初挑戦の西田凌佑「王者は思ったより大きくない」 ロドリゲスと計量後会見 IBFバンタム級タイトル戦
◆プロボクシング▽IBF世界バンタム級(53・5キロ)タイトルマッチ12回戦 王者・エマヌエル・ロドリゲス―同級1位・西田凌佑(5月4日・エディオンアリーナ大阪第1競技場) 前日計量と記者会見が3日、大阪市内のホテルで行われた。計量では、世界初挑戦の西田凌佑(27)=六島=はリミット53・5キロで一発パス。初防衛戦に臨む王者・エマヌエル・ロドリゲス(31)=プエルトリコ=も53・4キロで一発クリアした。 以下は記者会見の要旨。 ―対戦相手の印象は。 ロドリゲス(以下ロド)「西田選手はもう少し大きいと思った(身長は西田が170センチ、王者が168センチ)。試合が待ち遠しい。世界王座を防衛したい」 西田「身長は同じぐらい、体格は思っていたより大きくないなと。強い王者というオーラを感じた」 ―試合へ向けて。 ロド「何よりも自分たちのボクシングをするだけ。メキシコの高地で長いキャンプを張って準備をした。西田選手の良い点も研究した上で臨み、私たちは勝利する。ファンに素晴らしい試合をお見せしたい」 西田「この試合に向けてやってきた練習の成果をすべて出して、世界王者になるという強い気持ちをもって戦う。予想不利ですが、信じてくださってくれる方々のためにも勝つ」 ―勝利へのポイントは。 ロド「自分たちが行ってきたトレーニングの成果を見せたら、最終ラウンドまでたどり着かない(KOで勝つ)。支配的な試合をして、明白に勝利したい」 西田「練習でやってきたことをしっかり出して、実際(リング上で)ロドリゲス選手と向き合ってみてからだが、一番は絶対勝つという気持ちをもって戦う」 ―計量後にピザを食べていた。 ロド「いつも通りに炭水化物をとろうと思っただけ。いつもピザかパスタで、きょうはピザにした」 ―王者から西田選手に両国国旗をあしらったジャージーをプレゼントしていた。毎試合、対戦相手に贈っているのか。 ロド「いつもは、やっていない。初めて日本で試合をさせてもらうので、感謝の気持ちだ」 IBFでは行われる試合当日計量は、4日午前8時に予定されており、バンタム級リミットより10ポンド(4・5キロ)重い128ポンド(58・0キロ)がリミットとなる。 ◆西田凌佑(にしだ・りょうすけ)1996年8月7日、奈良・香芝市生まれ。27歳。香芝中では陸上部で長距離選手。王寺工でボクシングを始め、3年時に国体フライ級優勝。近大時代を含めアマ戦績37勝16敗。卒業後、一般企業に就職も脱サラし、2019年10月、タイでプロデビュー。21年4月、元世界王者・比嘉大吾に判定勝ちし、WBOアジアパシフィック・バンタム級王座奪取(3度防衛)。23年8月、IBF世界バンタム級挑戦者決定戦で勝利し、挑戦権を獲得した。プロ通算8勝(1KO)無敗。身長170センチ、右ききの左ボクサーファイター。近大ボクシング部の同期、妻・沙捺さんは元アマ全日本王者。
報知新聞社