3人の医師がぶった斬り!「絶対にやらない健康法」バキバキ矯正・温活・風邪薬の真相
家でも分厚い靴下をはく
多くの女性が悩まされる冷え性。春先にかけても足先が冷える、末端冷え性の人も多いだろう。分厚い靴下をはき、モコモコのボアがついたブーツで外出、帰宅しても靴下はそのまま……そんな人は注意が必要だ。 「冷え性を和らげるには血管を緩めて血流を改善すると良いのですが、締めつけのきつい靴下やブーツを履き続けると、逆に血流が阻害されてしまいます。 さらに足裏は想像以上に発汗量があり、その汗が靴下の中で蒸発しきれず湿った状態が続くと、よりいっそう足が冷えてしまいます」 冷えだけでなく衛生面にも問題がありそうだが、ではどうしたらよいのだろうか。 「帰宅したら靴下は脱ぎ、足首を締めつけないタイプのものにはき替えましょう。動脈が体表近くを走っている足首は、血流を妨げないことが重要です。おすすめは締めつけのないふわふわしたレッグウォーマー。通気性がよく、暖かいものがよいでしょう」
お酒を飲まない休肝日を設定する
家での晩酌や、友人や同僚との付き合いなどお酒の楽しみは尽きないもの。休肝日を設けて身体をリセットすれば、少しは健康に良い気もするが……。 「肝臓は栄養素を分解・合成する代謝機能、有害物質を排出する解毒作用、そして胆汁の生成・分泌を行うほかに、500種類以上もの仕事をしています。 お酒を飲まないだけでは休まらないので、暴飲暴食をせず日々バランスのよい食事を心がけ、肝臓に負荷をかけないようにすることが大切です」 では1日どのくらいなら、お酒を飲んでもよいのか。 「これまでの研究から、日本酒3合を毎日5年間飲み続けるとアルコール性肝障害になるといわれています。これはビールなら大瓶1本、ウイスキーならダブルを1杯、25度の焼酎なら0.6合、ワインならグラス2杯程度の量に相当します」
貧血予防のための鉄分の多いひじき
女性に多いといわれる貧血。めまいや疲れやすさの原因が実は鉄不足からくる貧血だったという話もよく聞く。 そもそも貧血とは、鉄分から作られるヘモグロビンが不足している状態や、体内の貯蔵鉄であるフェリチンが不足した潜在性鉄欠乏症のこと。だからこそ昔から“鉄分が多いひじきを食べなさい”などと言われていた。 「文部科学省が発行する『日本食品標準成分表』2015年発行の改訂版で、以前は100gあたり55mgあったひじきの鉄分がなんと6.2mgになり、突然9分の1の値に激減したんです。その原因は製造方法にありました。 そもそもひじき自体が鉄分豊富だったわけではなく、昔は鉄製の釜で作られていたのがステンレスにかわり、含有量に変化が起こったそう。同じ理由で切り干し大根も、ステンレス製カッターの普及で含有量が約3分の1に減りました」 ならば鉄不足にはどんな食材がよいのだろう。 「レバーや赤身肉、納豆や豆腐などの大豆加工食品、小松菜にアサリやシジミも良いですね。ひじきの例からもわかるとおり、調理の際に鉄鍋や鉄瓶を使ったり、お湯を沸かすときに鉄玉を入れるのも良いですよ」