50セント、防弾チョッキを着ながらエミネムと出会った”ワイルド”な初対面を振り返る
50セントが、「Patiently Waiting」や「Crack a Bottle」などでコラボしたエミネムとの初めての出会いを振り返った。 現地時間2024年9月2日に公開された『Million Dollaz Worth of Game』のエピソードに登場した彼は、ヒップホップ界で最も実りあるパートナーシップの基礎を築くことになったこの出会いについて“ワイルドだった”と振り返った。米ニューヨークのクイーンズが地元の彼は、西海岸ではどんな危険も冒さないつもりだったため、トレードマークである防弾チョッキまで着用していたと明かした。 50セントは、「ワイルドだったよ。MTVの“パンクト/punk’d”という番組を覚えてる?カメラが仕掛けられていて、誰かが“ドッキリ大成功”って出てくるのかと思ったよ。俺はカリフォルニアにいた。(エミネムが)ロサンゼルスまでの飛行機を手配してくれた。俺は(空港から)出てきたんだけど、すっかり挙動不審になってて、防弾チョッキとかを着て空港を通ったんだ。前のショックプレートを外に出しておいてよかったよ、通過した時に(金属探知機が反応しなかったから)」と述べた。 彼はさらに、「そこに着くと、彼は“よぉ!”って言って俺を抱きしめ、ベストとかを触って、(ショックを受けたような表情をした)。俺が、“なあ、これってすごいことになるよな?”って言ったら、彼は、“ああ、すごく興奮してる”って言った。これが実際に起こっていることなのか、何かの間違いじゃないかって思ったよ。あまりにも快調で、合っているとは思えなかった。“いや、違うだろ”って。そのミーティングを終える時、彼に問題を抱えたような気持ちになってほしくなかったから、ジャ・ルールとかの奴ら(とのビーフ)については何も言わなかった」と振り返っている。 50セントは、エミネムが彼と会うことに興奮し、コラボする可能性もあることがなかなか信じられなかった。当時エミネムはすでに業界を席巻し、象徴的なアルバム『ザ・マーシャル・マザーズ LP』のリリース直後だったからだ。 その最初の出会いの背景について、彼はさらに、「(エミネムに)初めて会った時、その最初の夜に彼はイベントをしたんだ。“ザ・マーシャル・マザーズ LP”がリリースされたばかりだった。最初の週に彼は170万枚のレコードを売り上げたんだ。(そんな彼が)俺のことで興奮してくれていて、俺は、“本気で言ってる?”って感じだった」と述べている。 50セントは2002年6月にエミネムのシェイディ・レコードとドクター・ドレーのアフターマス・エンターテインメントとのジョイント・ベンチャー契約に署名した。2002年11月、この提携による最初のシングル「Wanksta」がリリースされ、映画『8 Mile』のサウンドトラックに収録されたこの楽曲は米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で13位を記録した。 2003年1月にリリースされた「In Da Club」は、2003年2月にリリースされたアルバム『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』で50セントがスターダムに飛躍するきっかけとなった。この衝撃的なデビュー・アルバムは、発売初週に872,000アルバム換算ユニットを記録し、アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得した。 50セントによるエミネムとの出会いの話は、『Million Dollaz Worth of Game』エピソード289の51分頃から始まる。