【朝日杯FS】“札幌デビュー”の馬がタフなレース経験から優勢 ローテーションに見られる特徴は
京都替わりがポイントに
12月15日に行われる朝日杯FS(GⅠ・芝1600m)。今年は阪神競馬場がてスタンドリフレッシュ工事をしているため、京都競馬場での開催となる。同じく京都で行われた先週の阪神JFでは、距離短縮組の3頭が上位を独占した。京都外回りコースへと替わったこと、ロングラン開催によって馬場が荒れていることなどが影響していると考えられる。 【朝日杯フューチュリティステークス2024 推奨馬】前走タイムは歴代王者を超える! 勝率60%&複勝率100%データに該当(SPAIA) ここでは過去10年のレースデータを参考に、ローテーションに見られる特徴を探っていく。 過去10年のデータでは当レースも阪神JFと同じく、前走東京マイル勝ち馬が強い。その成績は【5-1-3-1】勝率50.0%、複勝率90.0%と、かなりの信頼度。ただ、阪神JFは同条件で【3-3-2-10】複勝率44.4%と好成績だったにも関わらず、該当馬のブラウンラチェットは1番人気16着に大敗してしまった。このことを考えると、サウジアラビアRCを勝ったアルテヴェローチェも過信はできない。ほかのデータの裏付けがほしいところだ。 先日の阪神JFは1、3着馬がいずれも札幌でデビュー。今の京都は馬場が荒れているだけに、タフな洋芝でのレース経験が生きた可能性がある。当レースで、札幌デビューだった馬は【3-1-1-4】勝率33.3%、複勝率55.6%、単回収率243%。好走馬には、稍重馬場で時計がかかった14年の1、2着馬ダノンプラチナ、アルマワイオリや、ロングラン開催の終盤だった22年の勝ち馬ドルチェモアなどがいる。 今年はアルテヴェローチェとダイシンラーがこれに該当。前記した好データも持つアルテヴェローチェはデータからも、実績からも申し分なしと言える。また、ダイシンラーもデイリー杯2歳S3着の実績がある。特に今年は、本番と同舞台であることからコース慣れも見込める。侮られるなら狙い目だ。 ほか、先日の阪神JFの結果を見るに、距離短縮組は気になる所。単に距離短縮だけなら【2-2-1-24】勝率6.9%、複勝率17.2%だが、前走が2番人気以内の場合は【2-1-1-3】勝率28.6%、複勝率57.1%まで上昇する。これには上位人気が想定されるミュージアムマイルが該当。遠回りはしたが、京都替わりであってもアルテヴェローチェ、ミュージアムマイルの2頭はデータ上、信頼できそうだ。
SPAIA編集部