暮らしを彩る 春から育てるハーブ〈ハーブのタイプを知ろう&「埋め鉢」がおすすめ〉
『やさいの時間』2・3月号の「放送15周年記念・選プレミアム 香味野菜&ハーブ」では、春から育てられるおすすめのハーブとして、ローズマリー、コモンタイム、コモンセージの名前を挙げています。誌面で紹介しきれなかった内容を取り上げる「こぼれ話」では、名前の挙がった3種類のハーブに加え、幅広く利用しやすいミント、パセリの育て方も紹介します。 知っておきたい定番人気ハーブ18種類
育てるハーブのタイプを知ろう
ハーブには、木質化した幹をもつ木になり、何年も収穫できるハーブ=木本類と、茎が柔らかくて樹木のように大きくはならない草のハーブ=草本類に分けられます。草本類には、栽培から1年で枯れてしまう「一年草」と、何年も収穫できる「多年草」があります。まずは、育てたいハーブがどのタイプなのかを知りましょう。 また、ハーブはタネでも苗でも売られていますが、市販の苗を入手して植えるのが手軽。種類にもよりますが、植えつけの約1か月後から収穫できますよ。 ●ローズマリー 木本類(常緑低木)。シソ科。立ち性とほふく性の品種がありますが、育てやすいのは横に広がらずに栽培スペースをとらない立ち性の品種です。品種によって淡いブルーやピンクなど花の色が異なるので、花色も確認して品種を選ぶと目でも楽しめますよ。 ●コモンタイム 木本類(常緑低木)。シソ科。さまざまな種類がありますが、香辛料として最も一般的なのはコモンタイムです。梅雨どきには株の内部が蒸れて枯れやすくなるので、梅雨入り前に混み合った枝を切り戻すとよいでしょう。 ●コモンセージ 木本類(常緑低木)。シソ科。タイム同様、さまざまな種類がありますが、最も一般的に料理に使われるのはコモンセージです。高温多湿が苦手で株が弱ったり、株元が腐ったりするので、梅雨入り前に混み合った枝を切り戻して、株の内部の通気をよくしましょう。 ●ミント 草本類(多年草)。シソ科。さわやかな香りで人気のハーブで、ペパーミント、スペアミントなど多くの品種があります。宿根性なので、冬の寒さが厳しいと地上部が枯れますが、心配しなくても大丈夫。春には再び芽吹いて収穫できますよ。 ●パセリ/イタリアンパセリ 草本類(多年草/二年草)。セリ科。平葉種のイタリアンパセリと、その変種で葉が縮れたカールドパセリがあり、どちらも同じように育てられます。常に葉を10枚くらい残して収穫すれば、株が弱らずに繰り返し収穫を楽しめますよ。