<センバツ>習志野、二回に救援の飯塚に球威
◇第91回選抜高校野球準々決勝 ○習志野4-3市和歌山●(31日・甲子園) 習志野が小刻みに得点して逆転勝ちした。1点を追う六回、飯塚の中前適時打で同点。七回には安打や敵失などで1死一、三塁とし、高橋雅の遊ゴロで勝ち越した。二回に救援した飯塚は球威があり、8回無失点。市和歌山は1点を追う一回、柏山、米田の連続適時長短打で3点を挙げたが、三~五回の逸機が響いて流れを失った。 【一塁へ頭から滑り込む習志野・高橋雅】 習志野・小林徹監督 飯塚がよく投げた。(一回に逆転されたが)2点差だったので選手には焦らないように伝えていた。我慢できるのがうちの長所。 市和歌山・半田真一監督 相手の継投にやられた。飯塚君の直球に切れがあり、終盤は簡単に先頭が打ち取られてしまった。打者の修正能力は課題。 ◇習志野の角田が3安打2打点「積極的に振れた」 習志野の3番・角田が慣れない打順で3安打2打点と活躍した。一回1死三塁で2ボールからの甘い直球を捉えて先制の中前適時打を放つと、2点を追う五回2死三塁でも投手強襲の適時内野安打。2回戦で3番だった根本が右足に死球を受けて負傷し、この日は欠場したため、1回戦で9番、2回戦で1番だった角田が3番に。2回戦で5打数無安打4三振だったが、練習で右方向に強い打球を打っていることが評価されて抜てきされた。「プレッシャーはあったが、積極的に振れた」と声を弾ませた。 ◇市和歌山の先発・柏山、制球甘く長短打許す 市和歌山の先発右腕・柏山は3回1失点で降板した。制球が甘く、一回に長短打を許すなど、打者3人に7球で先制点を献上。2回戦では六回途中2失点だっただけに「もっと楽な展開で岩本につなぎたかった」とうつむいた。過去2試合で無安打だった打撃では2安打1打点と4番の役割を果たしたものの「悪い印象しか残らないセンバツだった」と浮かない表情。昨夏にエースナンバーを背負った背番号9は「夏は1番を取り返したい」と出直しを誓った。