<ガンバレ!球児たち>’23センバツ 夢舞台、閉会式で司会 青森県立弘前高2年・佐藤毬子さん /青森
◇「気持ちを引き締め、笑顔で明るく」 阪神甲子園球場で18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、青森県立弘前高校2年の佐藤毬子(まりこ)さん(17)が閉会式の司会を務める。同校の生徒がセンバツで司会を担当するのは3回目。佐藤さんは「目標だったのでうれしい。気持ちを引き締め、笑顔で明るく取り組みたい」と夢舞台を前に胸を躍らせる。 校内の「放送局」でアナウンス長を任される佐藤さんは、昨年7月の「NHK杯全国高校放送コンテスト」のアナウンス部門で準優勝し、大役をたぐり寄せた。抑揚のある発声と落ち着いたアナウンスが持ち味だ。 放送部顧問の菅原孝教諭は「先輩からかわいがられ、後輩からは慕われる生徒。目標に向かって突き進むバイタリティーがある」と評価。将来の目標はテレビ局アナウンサーで、同校放送局の先輩でもあるNHKアナウンサーの副島萌生さんに憧れる。 日程が順調に進めば決勝戦と閉会式は31日の予定。本番に向け、過去の式典映像を見ながら大きな会場に合わせた発声や間の取り方などの練習を重ねている。「ただ原稿を読むのではでなく、原稿の向こうにいる人々の存在を気にしながら伝えたい」と意気込む。【近藤卓資】