升田早人投手（2年）

　第９５回記念選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高校野球連盟主催）の１８日の開幕まで、１０日を切った。春の甲子園に初めて出場する光の選手たちを６回に分けて紹介する（背番号順）。【福原英信】 　◇最速１４１キロ、直球が武器　升田早人投手＝２年 　右オーバースローのエース。最速１４１キロの直球を武器に、スライダーやカーブ、チェンジアップといった変化球を織り交ぜて勝負する。昨秋の中国地区大会で、抜けた直球や変化球を打たれて失点につながったため、冬の練習では指先の感覚を高めることを意識した。持ち味は直球のキレの良さ。田上昌徳投手コーチは「試合を重ねるごとに強くなる」と期待する。好きな言葉は「水滴石を穿（うが）つ」。趣味は動物の動画を見ること。 　◇守備の司令塔　福原将斗捕手＝１年 　試合の流れを見極める力や投手の良さを引き出すリードに優れ、宮秋孝史監督も「守備の司令塔」と高く評価する。打席での選球眼も良く、秋の公式戦では四球での出塁も目立った。憧れの選手は、自身と同じく高校から捕手に転向した横浜ＤｅＮＡベイスターズの松尾汐恩捕手。光高校出身の父は１９９３年に夏の甲子園に出場。３人の兄が達成できなかった悲願の甲子園への親子出場を果たした。光の甲子園初勝利に全力を尽くす。 　◇練習でも１球に集中　奥村拓真内野手＝２年 　秋の公式戦では打率３割７分９厘を誇り、３番打者に定着。バットの出し方を改善して球をとらえやすくなった。父の影響で７歳の時に野球を始めた。周南市立岐陽中学校では遊撃手を経験。同じ中学出身の升田早人投手、４番打者の藤井啓輔選手らと一緒に野球をしたいと、光への進学を選んだ。中国地区大会で強豪と対戦し、一つのミスが命取りになると実感。練習でも１球１球への集中力を高めた。好きな言葉は「感謝を感動で返す」。 〔山口版〕