セレモニーで、あいさつをする名古屋・ＧＫランゲラック

◇19日　J1第34節　名古屋0―2札幌（豊田スタジアム） 　今季限りでの退団が決まっている名古屋グランパスのGKランゲラック（36）の送別セレモニーが、豊田スタジアムでの今季最終戦となった札幌戦後に行われた。ファンやサポーターの拍手の中、ピッチで家族から笑顔で花束を受け取ったランゲラックは「日本、名古屋の街での経験は忘れられない。皆さまが与えてくれた機会、家族も含めていい経験ができた」などと感謝した。 　マイクの前に立ったランゲラックは「日本、名古屋の街での経験は忘れられない。この（グランパスの）シャツを着ている時、チームのために素晴らしい選手でいたい、素晴らしいチームメートでいたいとプレーしていた。名古屋のために常に考えながら試合に臨んでいた。皆さまが与えてくれた機会、家族も含めていい経験ができた。本当にありがとうございます」と気持ちを紡いだ。 　スタジアムの大型スクリーンでは過去のプレー集とともに、チームメートらのコメントを集めた映像を上映。その中でFC東京時代は敵として対戦したFW永井謙佑は「対戦相手としては嫌だった。（GKとして）Jリーグでは別格」とたたえた。最後はチームメートとともに場内を一周したランゲラック。トレードマークの「スマイル」でスタンドのファンらに手を振っていた。 　オーストラリア出身のランゲラックは2018年シーズンからグランパスに加入。21年にはJ1最長となる823分間連続無失点記録を樹立。同年はJ1シーズン最多記録となる21試合のクリーンシート（無失点試合）も達成した。名古屋のルヴァン杯初戴冠にも貢献した。今季は主将としてチームをけん引した。