これでファスナーの滑りが良くなる? 地味なストレスとおさらばできるちょっとした「対処法」とは
テントや寝袋、各種ギアの収納袋など、アウトドアグッズに多数使われているファスナー。キャンプシーズンが到来し、いざ使おうと思ったらファスナーの滑りが悪くなっていたなんて経験のある人も多いのではないでしょうか。上手く動かないファスナーにイライラしないために、すぐに使える対処法を覚えておきましょう。 【写真】日用品で代用できるファスナーの滑りを改善する方法を見る(全21枚)
ファスナーの滑りが悪いのは油分不足が原因
ファスナーの滑りが悪い原因は、スライダーの油分がなくなっていることがほとんど。そのためまずはゴミなどが挟まっていないかを確認した上で、油分を足してあげると解決します。専用の潤滑スプレーやシリコンスプレーなどを使うのが一般的ですが、わざわざキャンプ場に持って行く人はあまりいないでしょう。 そこで活躍するのが、キャンプに持っていく人も多い「リップクリーム」や「ワセリン」、「固形石鹸」や「ろうそく」などです。綿棒があればベストですが、無い場合はファスナー周りの生地につかないよう気をつけながら少しずつ塗り込みましょう。あまり多くつけるとベタベタになってしまうので、余分な油分は拭き取ってくださいね。
意外なものも滑り改善に効果有り
リップクリームもワセリンも手元にない、そんなときは意外なものが役に立ちます。それは「鉛筆」。鉛筆でファスナーのかみ合わせ部分をなぞることで、黒鉛が潤滑油の代わりになって滑りが改善されます。 ちなみに、ろうそくを使って開閉のキツいスナップボタンを緩くする方法も一般的。その際はボタンの凸側にろうそくを塗ります。リップクリームやワセリンなどでも代用できますが、ファスナーに使用するときと同様に周りにつかないよう注意してください。
布を噛んでしまったファスナーにはドライヤーが◎
ファスナーで困ることといえば、滑りのほかに「布を噛んでしまった」ケースもあるはずです。つい慌てて引っ張ってしまいそうになりますが、無闇に引っ張るのは布を傷めるためご法度。 まずはスライダーを噛んでしまった方向と逆に優しく動かしながら、生地をピンと伸ばすように引っ張ってみましょう。浅く噛んだ程度ならこれで外れますが、それでもダメな場合はドライヤーで温めるのが効果的。温められた金属が柔らかくなり、噛んでしまった布が外れやすくなります。くれぐれも火傷に気をつけて作業をおこないましょう。 日常的に起こるファスナーのトラブル。とくにアウトドアでは持ち物が限られているため、身の回りのものですぐに対処できると心強いですね。
野中陽平