4年ぶりの「神戸ルミナリエ」、初の有料エリアで混雑具合はいかに?「見やすい」の声も
4年ぶりの開催となる「神戸ルミナリエ」が、1月19日に始まった。今後の継続を見据え、開催月を変更したほか、「メリケンパーク」などにもエリアを広げ、有料エリアも設けた。新たな取り組みで混雑は緩和されるのか、初日に現地を取材した。 【写真】初登場の有料エリア、「混雑具合」を見てみた ■ 初日に混雑具合は? 有料エリアが気になる 阪神・淡路大震災の記憶を後世に語り継ぐとともに、神戸の希望を象徴する行事として開催される『神戸ルミナリエ』は、今年29回目の開催を数える。例年12月に開催していたが、震災があった1月17日に近い1月に変更した。また、これまで旧居留地から東遊園地会場までの光の回廊「ガレリア」を一方通行としていたため、元町駅周辺から長い行列ができていたが、今年はメイン会場が3カ所所(東遊園地・旧外国人居留地・メリケンパーク)になり旧居留地に「ガレリア」は設置されない。これにより順路がなくなり自由観覧になった。 さらに新しい試みとして、メリケンパーク会場に有料エリアが誕生。こちらに約70メートルの「ガレリア」と、その入り口に玄関作品「フロントーネ」が設置された。有料エリアはゆっくり鑑賞できるように時間帯毎に上限人数(5000人/1時間)を設けてチケットを販売。19日夕方5時半に最初の入場者が入ったが、例年の混雑とは比べ物にならない余裕があった。また、周辺のチケット不要エリアも全体的に落ち着いた雰囲気だった。 ■「以前に比べたら見やすくていい」 有料エリアで観覧を楽しんでいた神戸市在住の会社員カップルは「高校生以来久しぶりにきたので、懐かしいです。以前は元町駅からぐるぐる移動しながら並んで見たので、それに比べたら見やすくていいですね。近くに住んでいるので、長蛇の列や人混みのなか行くのはなぁ・・・というのはあったんで、こんな感じならまた来てもいいなと思いました」と満足そうだった。 一方、アクセスがしやすい「東遊園地」や「旧外国人居留地」の様子はどうかというと、人はいつもより多いものの歩きにくいというほどではない。もっとも混んでいた場所は、「東遊園地」会場の光の壁掛け「スパッリエーラ」前だった。週末はもう少し混むかもしれないが、人混みに躊躇して訪れていなかった人も行きやすくなったのではないだろうか。 「神戸ルミナリエ」開催期間は1月28日まで。点灯時間は、薄暮から夜9時半まで。有料エリアは前売券500円(ローチケなどオンライン購入)、当日券1000円。 取材・文・写真/太田浩子