天王寺動物園が100周年 ── 臨時開園でミミナガヤギのメイちゃんお出迎え
大阪市天王寺区の「天王寺動物園」は1日、開園100周年を迎え、それを記念して臨時開園。お誕生日会など、当日限定の特別体験イベントが行われ祝福ムードに包まれた。
きょうしかできないプレミアムツアーも
同園は1915年(大正4年)1月1日に、日本で3番目の動物園として開園した同市立の都市型総合動物園。2006年には総有料入園者数が1億人を超えている。これは、国内では上野動物園に次いで2番目だという。 100周年という記念日のオープニングイベントとして「ミミナガヤギのメイちゃん」をリーダーとした「天王寺動物園100周年PR隊」が開園と同時に来園者をお出迎え。この日だけの特別体験チケット「メイちゃんとひげの獣医のプレミアムガイドツアー」の体験チケットが100人限定で配られるなどした。 このツアーは、飼育員と獣医師しか入った事のないチンパンジー舎やゾウ舎の「放飼場(ほうしじょう)」に入って写真撮影したり、クロサイの体重測定トレーニングを間近で見られるようにするなど、普段ではできない体験がたくさん用意されている。
整理券ゲットの親子「並んでよかった」
同園によると、動物とふれあえる券を入手するため、朝5時から並んだ人もいるという。東大阪市の女性は子どもと整理券を手に入れてうれしそう。「朝7時40分から並んでました。ゲットできてよかった。並んでよかった」とうれしそう。 堺市から来たという70代の男性は「記念の時に早くに入れてうれしい。ここはやっぱし、大阪の誇りやね。これからもちょこちょこ来るわ」などと話していた。
自らもPRキャラになった牧部長「次の100年へのスタート」
朝から大勢の客が100周年を祝い詰め掛けたようすをみて、同園改革担当部長の牧慎一郎さん(43)は「きょうはこんなに来ていただいて大変うれしいです。そして100年はすごいんですが、私たちは次の100年に向けて頑張っていこうと思います。これだけの方に来ていただいて本当に感謝です」などと話していた。