鳥居みゆきさん(43)から多様性へのメッセージ!大人も子どもも、ありのままの自分で生きるには? |STORY
“みーんな変なんだよ!知ってよーって思う
違うものを違うというのは簡単ですよね。それが違うかどうかは、“自分が正しい”というおこがましさがなければ言えないことです。おこがましいよって思う! いろんな人がいて、苦手なもの、好きなものが違って、みんな違う人間だから、そこを全て受け入れろとまでは言わないけれど、知ってほしいんです。理解までではなくても認知して欲しい…「へーそうなんだ」でもいいから。 理解して受け入れて…とまでいうと、それは許せない!迷惑かけてるだろと言う人もいるかもしれません。そうではなくて。知ってよ、知っていれば許せる部分もあるだろうしって思います。私、何々してあげてるって言葉が大嫌いなんです。譲ってあげてるとか…あげてるって思うならやんなくていいと思う。施しではなく、対等に。あなただって変ですよ?って感じ。みんな変ですよ、自分もみんなも変なんだと生きれば、幸せに過ごせるんじゃないかな?と思います。
“発達障害の子どもをもつお母さんお父さんへのメッセージ
発達障害というものは、ただの特性で、個性にすぎないと私は思っています。だから発達障害そのものよりも、それに付随する、派生する鬱や不登校などの二次障害を防ぐために、サポートしてあげてほしいです。発達障害の個性特性をやめろというのではなく、そこに発生する出来事や困難を取り除く役目を親御さんにしてほしい。お母さんとかも自分一人で「これがこうだから」と悩みすぎてもいい環境が生まれないので、もやもやしたらなるべく吐き出したり、相談するとか。お母さんも大人だけど子どもであっていいので、人を頼ることが大事だと思います。子どものサポートは親の仕事と思うかもしれませんが、それもそうですけど、親も親で、別に頼ってダメなわけでないんで、みんな頼って頼られていくのがいい!と思います。
■鳥居みゆきさんprofile お笑い芸人・俳優。1981年、秋田県生まれ、埼玉県育ち。2008年、2009年の『R-1ぐらんぷり』で決勝に進出し、白いパジャマ姿で両手にはマラカスやくまのぬいぐるみという“マサコ”のキャラクターで人気に。日本テレビ系ドラマ『臨死!!江古田ちゃん』では主演を務めるなど、女優としても活躍。2009年に小説『夜にはずっと深い夜を』、2012年に『余った傘はありません』、2017年には絵本『やねの上の乳歯ちゃん』も発刊。 撮影/森脇裕介 ヘア・メイク/RYO 取材/竹永久美子