鳥居みゆきさん(43)から多様性へのメッセージ!大人も子どもも、ありのままの自分で生きるには? |STORY
自分が完璧な人間と思わないでほしい。
子どもと接している時に、「これなに?」と聞かれることに対して、知っていることだからと答えようとするのは自分のプライドですよね。子どもの可能性を伸ばすなら知らないふりのほうがいいのに。無知だと思われたくないんですよね、大人って。例えば、「虹ってなんできれいなの?」と言われたら、私は「どう思う?」と聞き返すようにしています。そうすると、「みゆきちゃんもわからないの?じゃあこうなんじゃない?」と子どもが考えて答える。そうすると答えが絶対違っていたとしても、“発想する”という芽が伸びるんです。それを大人が答えを教えることで潰すことになってしまう。それはやめていこうと思ったのは甥っ子のおかげですね。私には姉がいるんですが、前まで甥っ子から「みゆきちゃん教えて」と聞かれたらそれに答えを伝えていたんです。けど、姉はあまり勉強好きじゃない人で、あるとき甥っ子に質問された姉が「ママだってわからない、バカだもん、教えてほしいわ」と言ったら、「じゃあこうかな?」と甥っ子が自発的に考えているのを目撃したんです。甥っ子と絵を描くときにも、私が携帯で調べた画像を模写しようとすると、「もうあるものは描く必要がないよ!」と言って自由な発想で絵を描きます。子どものころはもっと頭が柔軟だったと痛感しました。 正しいと思っていることなんて、大人でも間違っていることだってあり、100%の正しいことを言えない世の中で、自分になに自信もっていたんだ!改めます!と思いました。“大人になる”って、円滑に社会生活進めるために妥協した結果、子どもの心を削ぎ落とすってことなのかな。謝りたくないけど謝るとか、こうしておけばいいいんでしょ?とか。私、決して立派な大人じゃないし、子どもの気持ちを持ち続けてもいいのかな?と思いますし、親御さんにもそう言いたいです。子どもの心を持っていていいから、自分の心と対話して、許せない部分は許せないでいいし、“大人だから”に縛られないでほしいです。ずっと大人で、ずっと子どもでいいと思います。