ゴルファー永遠の課題「ドライバーがいい日はアイアンがダメ」なぜ起きる? “当たってるほう”に揃えるカギとは
ドライバーとアイアンで最下点が違うのが主な原因
ドライバーショットはフェアウェイのど真ん中。「よし、アイアンで楽々パーオンさせるぞ」とグリーンへ思いを馳せて打ったセカンドはダフリ、チョロ……。上がってみれば、ボギーはおろかダブルボギーになってしまった……。アマチュアによくあるパターンとはいえ悔しいものです。 【動画】これがキレイなスイングに導く南澤プロの「横→縦→縦→横→縦→横」理論です
ドライバーの調子が良い日にかぎってアイアンが当たらない。その反対に、アイアンショットはキレているのにドライバーショットが曲がる。同じ日に同じゴルファーが同じスイングでボールを打つのに、持つクラブが変わるだけでなぜこうもショットの調子に差が生じてしまうのでしょうか。 レッスン人数は延べ25万人以上。多くのスクール生をシングル入りなど大幅レベルアップへ導いてきたカリスマプロの南澤聡さんが、そのメカニズムとともに悩みを解決するポイントを説明してくれました。 「ドライバーとアイアンとでは、スイングの最下点の位置が違う。当たりに差が生じるのはこれが最大の原因です。スイング軌道の最下点に対して、インパクトをその手前で迎えるか、先になるのか。ドライバーはティーアップしているボールをアッパーブローにつかまえたいから、スイングの最下点がボールの手前にきます。一方アイアンは地面の上にあるボールをダウンブローにつかまえなければいけないから、スイングの最下点がボールの先になる」 「そのためアイアンをダウンブローにうまく打てている日はアイアンの調子はいいけれども、ドライバーもダウンブローに打ってしまい全然当たらないということが起きます。反対に、うまくアッパーブローに打てていてドライバーショットが絶好調の日は、どうしてもアイアンの調子が悪くなりがちですよね」 こうした傾向はスイングのメカニズムと深い関係があります。 「ボールをうまくアッパーブローに打つことができるのは、体重が右足に残りがちなとき。ただそれは腰の回転が悪い人の特徴と言い換えることもできます。腰が使えていないと手打ちに近い状態になり、左サイドへの体重移動ができないから体重が右足に残ってしまう」 「本来それは打球を引っかける原因となる動きなのですが、アッパーブローにとらえることができているので意図せずドライバーの調子が良くなってしまう。でも、その感覚で腰の回転を使えないままアイアンを打つと全然当たらない。インパクトを迎える前にスイングの最下点がきて、なおかつフェースがかぶってボールが左へ飛ぶ“ダフリ引っかけ”になってしまったりするのです」 「反対に体調がよい、腰のキレがいいときは体重がしっかり左足に乗っていくからアイアンショットは気持ちよく打てるけれど、ドライバーはスライスしてしまいがちです」