大ヒット映画「カメラを止めるな!」の盗作疑惑 いまになってなぜ?
海外ではよくある話 理由はまさかの大ヒットにあるのか?
同作は、監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品として送り出された、上田監督初の長編。オーディションで選ばれた無名の俳優たちと製作されたもので、脚本は数ヵ月に渡るリハーサルを経て俳優たちに当て書きで執筆されたという。 「海外、とくにエンターテインメント大国でありながら訴訟大国でもあるアメリカでは、このような話は日常茶飯事です。比較的近年でも、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』やアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』などで盗作訴訟が起きましたが、映画側が勝訴しています。ディズニーの『ズートピア』は、ハリウッドのベテラン脚本家から二度に渡り訴えられた。いちいちあげたらキリがないほどです。インスパイアではなく盗作であると主張するからにはそれなりの根拠がなくてはなりませんが、本当に盗作だというならもちろん権利は主張すべきです」と、指摘するのは地上波放送局の40代男性プロデューサーだ。 この騒動に関して、ネット世論も意見が割れているようだ。想定外のヒット作となってしまったことから起きた騒ぎのようにも思えるが、作品自体は評判が良いだけに、後味の悪い決着は誰も望まないだろう。 (取材・文:志和浩司)