平成ドラマ史上最高のイケメンは? 平成女子をメロメロにした男(1)ダントツの一番人気…ピュアな芝居でブレイク
平成のドラマには、独特の匂いがあった。明るくてやんちゃな男の子たちは、まさに“平成”という時代そのものを体現している。茶髪や着崩した制服、独特の言葉遣いは、今やちょっとした憧れの的。軽薄でベタなストーリーも平成ドラマの醍醐味だった。というわけで今回は、平成女子たちをメロメロにしたドラマの男性キャラを紹介しよう。今回は第1回。(文・野原まりこ)
生田斗真『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~』(フジテレビ系、2007)
原作:中条比紗也 脚本:武藤将吾 出演:堀北真希、小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、山本裕典、岡田将生、木村了、石垣佑磨、姜暢雄、城田優、岩佐真悠子、宇梶剛士、紺野まひる、松田聖子(特別出演)、上川隆也 【注目ポイント】 高校2年生の芦屋瑞稀(堀北真希)は、かつて高跳びの選手になる夢を諦めた佐野泉(小栗旬)を説得するために、性別を偽り、男子校・桜咲学園に編入する。 しかし、桜咲学園は学力よりも顔の良さで生徒を選ぶ学校だった。瑞稀は転校初日から中津秀一(生田斗真)たちから手荒い歓迎を受けるが、徐々に仲間になっていく。 【注目ポイント】 11歳で旧ジャニーズ事務所に入所し、『天才てれびくん』(Eテレ)でてれび戦士として活動していた経歴を持つ生田斗真。そんな彼の知名度を一気に高めたのが本作だ。 小栗旬や水嶋ヒロ、岡田将生ら豪華イケメン俳優が集結し、平成を代表する眼福ドラマとなった『イケパラ』。学生時代、誰が好きかで盛り上がった方も多いのではないだろうか。 今や主演級の俳優たちが一堂に会した『イケパラ』だが、中でも最も人気を集めたのが、中津秀一を演じた当時22歳の生田斗真だった。中津は、瑞稀の正体に気づかずに心惹かれ、自分が同性愛者ではないかと思い悩む。 中津の裏表のない性格を表現する個性的なファッションや、瑞稀に叶わない恋心をいだき葛藤する様子に、胸をキュンキュンさせた平成女子は少なくないだろう。特に、中津がコミカルな独白を繰り広げる「中津劇場」は、『イケパラ』を代表する名シーンとして、視聴者の心に深く刻まれている。 (文・野原まりこ)
野原まりこ