反骨心を原動力に予選で8発や貴重なアシスト。堀越の2年生エース、FW三鴨奏太は選手権で「自分の価値を高める」
第103回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。前回大会3位の堀越高(東京A)は予選で8ゴールの2年生エースFW三鴨奏太(2年=FCオーパスワンU-15出身)に注目だ。決勝では延長戦での決勝PKを含む2ゴール1アシストの活躍。準決勝でもスルーパスでゴールをアシストしている。 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 決勝での先制点のシーンでも見せた柔らかいボールタッチや、左右両足から繰り出すパス、シュートなど技術力の高さが光る。加えて、身体の強さが向上し、馬力のある動きでも相手の脅威になれるタレントだ。小中学生時代の悔しさや、1年前の悔しさもエネルギー、反抗心に変えて飛躍したFWは2度目の選手権挑戦。ブレイク候補の三鴨がどのような心境でこの1年間を過ごしてきたのかや、自身の性格、スパイクへのこだわり、そして選手権に対してどう向き合っているかについてなどを語った。 ー開幕間近だけど、今の心境はどうかな? 「去年の色々な思いもあるんで、ほんとにやるだけだなという感じです」 ー選手権という緊張もある。 「ここ入る時から選手権に出るためにはここに来てないので。1つの大きな大会だと思って臨むので、あまり選手権だからって言って特別な思いっていうのはないですし、特別な緊張感もなくて、1つのリーグ戦と同じぐらいの緊張感を持ってやります」 ーみんなが選手権って力入ってるとこだと思うけど、ちょっと向き合い方が違う。 「高校入る時から、高校サッカーでやるか別のクラブでやるかっていうのはそこまでこだわりがなくて、高校サッカー選んだ理由も別に選手権じゃないので。その先の進路を考えた時に、『ここがいい』って思って選んだんで。とは言っても、選手権はこの高校サッカーをやっている人間としては多分1番大きい大会だと思うんで、そこに対する注目度だったり、自分がそこで何か起こせばこの先の人生が変わるっていうのは分かってるんで、あまり特別な思いはないですけど、そこでやったことがこの先の人生大きく変えると思うんで、そこに対してのワクワク感はあります」 ー実際、予選は少し名を上げる機会になったかなと思うけれど、振り返ってみて。 「大会では得点もいっぱい取れて、アシストもいっぱいできて、結果的に優勝で終われて、ほんとにこの予選、この選手権で自分の人生変えようと思ってたんで、まずはほんとに東京都代表として出れるっていう、そこが決まった時はほんとにホッとしたし、特に自分が点取って活躍することができて、ほんとにホッとした気持ちが1番大きかったです」 ー8得点して、準決勝も決勝もアシストもして圧倒的なパフォーマンスだったと思うが。 「点取った試合より点取らなかった試合の方が自分は印象に残っています。準々決勝の修徳戦と準決勝の日大豊山戦なんですけど、特に準決勝の豊山戦は自分がシュートを1本も打ってなくて。自分の動きとしてもそこまで悪くなくて、全然チームとしても機能してて、その中での自分がアシストだったんですけど、ゴールまで迫る瞬間っていうのがゼロでした。そこに悔しさはなかったんですけどチームとして勝てたんで。けど、『これは違うな』っていう風に思ってたんで、『決勝は絶対チャンスくるんで決めてやろう』と思ったのが、多分開始の2分で決めたの1点目に繋がったんじゃないかなと思います」 ーファーストタッチ、素晴らしかったけれど。 「ああいう止めないトラップっていうのは自分の中で得意なので。特に天然芝なんで、ちゃんと地面にボールを回転させることなく落とすことができれば、絶対自分のタッチできるスペースの中に入ってくるのは分かっていました。(杉村)充樹からのクロスも結構アバウトなボールだったんですけど、時間もあったんで、ファーストプレーでも行けるならシュートまでいっちゃおうっていう感覚で。左足でもうツータッチ目で打とうと思ったんですけど、ちょっと相手も食いついてきたんですけど、しっかり身体入れて、ほんとにファースタッチが決まってシュートを決めれたなって思います」 ーファーストタッチもその都度その都度、咄嗟の判断で使い分けることができている。 「そうですね。何ていうか、自分のポジションは360度敵がいるんで、自分の足元にピタッと止めるって訳じゃなくて、どこか空いてるスペースに流すっていうトラップの方が多分時間も作れるし、自分も次のプレーに移行しやすいっていうのはあって。特にあのスペースで、あの時間で、あの位置やったら、あそこに流してシュートっていうのが多分1番ですし、場合によってはマイナスに落として、もうちょい自陣からチームの全員が上がるのを待ってとか、色々な使い分けができると思うんで、止めないトラップっていうのは得意です」 ー同点ゴールの左足のクロスも逆足であれだけ柔らかいクロスを上げられるのは凄い。 「左足はずっと練習してて、小学校から両足は蹴れた方なんですけど、特に蹴れるようになったのは中学校の時に右足ちょっと手術して、そこで左足で持ってずっと1年間ぐらいやっていました。その期間、ほとんど左利きでプレーしていて。そこで左足でもこんくらいやれるなっていうのは自信になっています。今は右足で持ってますけど、普通にどっちの足でも全然使えるし、逆にクロスは左足の方が感覚的に何も考えられずに上げられるんで、ああいうアバウトなボールだったら左足の方が得意かなと思います」 ー準決勝のスルーパスも左足だった。 「スペースへ流す動きだったり、人と点で合わせるってよりかは、あのスペースに流して人が入ってくるっていうパスは、やっぱ左足の方が何か得意になっちゃっています」 ー決勝、延長戦で自分のPKで試合決めるっていうのも、エースの仕事だった。 「もうあのシチュエーションで決めるのは自分しかいなかったですし、PKキッカーも自分なんで。ほんとに1回、延長戦で勝ち越されて、あそこで正直はもう内心は『終わったかな』って思ってたんですけど、それも何回も経験してることなんで、淡々とやれば必ず逆転できるなって思っていました。あの場面で(岩崎)晄芽がほんとに献身性見せてくれて、ほんとに3年生が渡してくれた絶好のチャンスだったんで、PKに関してはもう全く緊張せずにキーパーの動きも見れて、決めれたかなっていう風に思います」 ーもうパフォーマンスのこと考えたっていう記事を見て、肝も据わってるなと思ったけど。 「あれはパフォーマンスっていうか、決めた後どっち行こうかなっていうぐらいの感覚で。その記事でも多分言ったんですけど、その選手権の調整合宿みたいな時に、天然芝と人工芝でだいぶキックの感覚とか違って、PKも自分、練習で失敗していました。あと、試合中のCKとか、あんまりボール蹴れてなくて、なかなか踏み込みとか、人工芝とはまた感覚が違った中でのPKの場面だったんで、踏み込みだけはしっかり意識しようと助走も短めにとって、しっかり踏み込んで逆に蹴れたっていうのは良かったです」 ー総括すると、満足のいく予選だった。 「そうですね。色々な過程があって、納得いく試合、納得いかない試合、色々あったんですけど、1つ最低限として東京代表で出るっていうことが最低限で、そこに加えて比較的活躍できた方だと思うんで、そこに関しては評価できると思います」 ー1年前の選手権を振り返ると、どういう大会だった? 「1年前は1年生で、年間通してほんとに出場機会も(主将のMF中村)健太君が与えてくれて、やっぱり成長できた1年ですけど、選手権の期間は体調不良もあってベンチになったり、ベンチ入って準決勝、決勝1分も出れなくて……1年間でベンチ入って1分も出れなかった試合っていうのは、4試合の中の3試合が選手権でした。特に(予選の)準決勝と決勝の2試合の終わった後っていうのは、何かチームは勝ったけど『自分は何をしてるんだろう』っていう悔しさというか、もどかしさというか。優勝したのは嬉しいけど『出てないし』っていう色々な感情が混ざって、ほんとに毎晩毎晩泣いてて、今思い返してみればほんとに苦しかったです。全国大会でも勝っていく中で、自分は出ても数十分で、チームとしての役割は全うできたのかもしれないですけど、やっぱり自分のやりたいこととか、自分の思い描いてたものではなかったんで、ほんとに悔しいっていうのは、今思い返してみればそれしかない大会でした」 ーそこからの1年、自分の違いってどういうところ? 「今年も去年も、ほんとに自分のイメージとしてはやってることは全く変わってないっていうのが印象で、そこに身体と結果がついてきたのはこの1年間かなって思っています。特に春夏は自分の怪我もあって、インターハイ、関東大会と満足の行かない試合がずっと続いていました。全て出し切って負けたなら、『次、頑張ろう』と思えるんですけど、何も出し切れずに終わって、ほんとに不完全燃焼だった夏、春だったんで、ほんとにそこでこの冬にかける思いっていうのは人一倍強かったですし、そこはこの冬に結果出た要因の1つかなって思っています」 ー都リーグの試合を見た時に、まず馬力や推進力の方が先に目に留まったんだけど。 「筋トレとか、ずっと変わらずにコンスタントにやってきたんで、あんまり特別なことをやった訳じゃないっていうか。ただただそこに結果がついてきたっていうところと、春夏は自分、センターワードのポジションをやっていて、自分のプレースタイルとチームのやりたいことっていうのは少し合わなかった印象がありました。夏終わって6月ぐらいにちょうどトップ下やってみて、そこから自分のやりたいこととチームのやりたいことが合ってきて、そこで周りの方にも目を引くようなプレーが少しずつ出るようになったと思います」 ー上手さプラスフィジカル要素の強さが注目される要因でもあるのかなと思う。 「食事ももちろん食べていますけど、何か去年と今年で変えたかって言われたらそうでもなくて。ただただ、今までの取り組みがようやく身になり始めてきたかなっていう印象です。ただ、他と比べて身体も太い方で、元々太かったんですけど、足もだいぶ他の選手よりは太くて、上半身もガッチリしてきています。小学校の時は結構脂肪があってあまり動けなかったんですけど、だんだん成長とともに筋肉に変わってきて、それプラス今までの取り組みっていうのが重なってきているのかなと思います。フィジカル的にも、自分のスペースにボールが入れば、何となく奪われないっていうのは試合中でもずっと自信持ってやれていますし、センターフォワードじゃなくてトップ下で今やってるんで、ほんとに全方向から敵が来て、色々な状況で得点だったり、時間作ったり、攻撃に関しては色々なことをやんなきゃいけないポジションですけど、身体を当てられても負けるっていう印象はあんまりなくて、しっかり当て方とか、色々な経験が今活きているのかなって思っています」 ーFCオーパスワンU-15では特にどこを磨けたのか。 「ジュニアユースに上がる時に自分一期生で、ほんとにジュニアの時から見てもらってる長田(積樹)監督っていう方が一期生作るってなって、半ば強制的に入れられた感じなんですけど(微笑)。入ってから、毎週コンスタントに自分がずっと出れる環境があって、プラス当時は自分のことしかあんまり考えてなかったんで、それが良くも悪くも今に活きてるのかなと思っています。自分の個人戦術ってところは、毎週毎週、仕掛けて奪われて、仕掛けて奪われての繰り返しをずっと毎日やってきたんで。自分中心のチームで3年間、今思えば良かったのかは分からないですけど、今の技術があるのはやっぱり(中学時代の)3年間があったからかなと思います」 ー特別な個性。自分にも自信があるのでは。 「個性とか色々スター性とかあるんですけど、ジュニアからジュニアユースに上がる時に、J(クラブ)のアカデミーのコーチに『スター性がない』って言われて、そこは逆にコンプレックスになっていて、自分のスター性というか、自分にしかないものは何だろうっていうのはずっと探してきたつもりです。それは今になっても別に答えは出てる訳ではないですけど、この大会の活躍とか見てくれて、色々な方が目を引いて下さるようなプレーをできてるっていうのは、1つ何か自分の中で個性があったのかなっていう風に思っています」 ー反骨心も、成長のきっかけだった。 「ジュニアの時、ジュニアユースの時からほんとに自分の中では負け続けてきたんで、ほんとに。ただ、自分の気持ちの中では自分が常に1番だったんで、そこに対する気持ちはこれからもずっと変わらないですし、反骨心とか、去年までの色々な失敗とか、今ももちろんそうですけど、これからもそうですけど、やっぱりそこ(反骨心)っていうのは1番自分の中で大きい原動力だと思います」 ー自分の性格は? 「性格ですか。サッカー以外にあんまり興味がないっていうか、サッカー以外のことなんて別にどうでもいいかなっていう風に思っちゃって。例えば、体育の持久走とか自分ほんとに嫌いなんで適当に走ったりしてたんですけど、サッカーのこのグラウンドに立てば、ほんとに自分の中で妥協してきた時間っていうのは1個もないし、納得いくまでボール蹴り続けてきたし、そこが1番自信持っています」 ーサッカーに繋がるものは全力でやってきた。 「グラウンドでやることに関してはとか、自分でやってる取り組みに対してはさっき言った反骨心じゃないですけど、負け続けてきたっていう怒りに近いような感情はずっとあるんで、そこはほんとに原動力になって、妥協した瞬間っていうのはほんとに一瞬もないです。それがどんな舞台に立ってもあまり緊張しなかったり、自信持ってる要因かなって思っています」 ーピッチ外もほとんどサッカーに費やしている。 「そうですね。今の生活はほんとにここ(八王子の堀越学園総合グラウンド)中心なんで、もう移動も自分は自宅足立区にあって、結構ここから(移動時間が)長いんで、 移動中はもう寝てるか動画見てるかどっちかです。家行けばもうすぐご飯があって、もう寝て、起きて、移動して、もう学校して練習みたいな。オフの日も寝てるか、ボール蹴ってるかの二択なんで、高校入ってから遊び行くっていうのはあんまりないですし、ほんとにここに全てかけてるっていう生活です」 ー趣味とか聞こうかなと思ったけど、ない。 「いや、ないっすね。何だろう、あまり思いつかないです」 ー動画は何を見る? 「もうサッカーです。ずっと見てんのは、色々な試合のメッシのタッチはずっと見てて、それが1番ですかね。プレー集とかもたくさん見ますし。あとはイスコとかも結構好きです。メッシのプレー集はどっちかっつったらエンタメっていうか、あまり自分は参考にしてないなくて、ただ好きな選手なんで。逆にイスコとかああいう選手は体格も似ていて、結構プレーも参考にできるところが多いと思うんで、よく見てますし、サッカー以外で行ったらゲテモノ食べる動画とか、魚捌く動画とか、そういうのは見ています」 ースパイクの話も聞かせて下さい。なぜアシックスのDSライトプロをチョイスしている? 「さっき春夏怪我が多かったって言いましたけれど、(当時は)違うスパイク履いていて、春夏に捻挫が多くて、そこで上手くプレーできなくて、スパイク変えてみようと思ったのがきっかけです。アシックスは何か足に優しいっていう印象があったんで、とりあえずアシックス1回履いてみようと思ったら上手くハマって、4月からずっと今年アシックスを履いています」 ーDSライトプロはいつぐらいから。 「高校入って初めてアシックス履いてみようと思ったところからずっとプロです」 ーこのスパイクの良さはどのようなところに感じる? 「これは天然(皮革)じゃないですけど、履いた瞬間からフィットしているというか、ずっと履いてきたような感覚があって軽いですし、フィット感だったり、あとタッチもほんとに素足感覚でできるっていうか、ほんとにずっと履いてきて感じます」 ーそれが、このファーストタッチを引き出してる部分でもあるのか。 「多分、このスパイク履いてから得点も多くなりだしたりしてるので、やっぱり履いてる安心感っていうのはあると思います」 ーこれまでスパイクを選ぶ時はどういうところを理由に選んできた? 「選ぶのは、そうですね、今までは何かその時上手いって思った選手が履いてるのとか、ほんとに自分が格好良いなって思うスパイクをずっと履いてたんですけど、やっぱり怪我がきっかけで、やっぱりどんなスパイクでもいいから自分に合うものを履かないと怪我多かったら何もできないなって思った春がきっかけで、まずは怪我しないようにと、自分の足に合ったのと、やっぱり素足感覚、それが1番です」 ー中でズレないから、そういう捻ったりもしなくなった? 「これも前回のは天然だったんで、結構伸びてきちゃうと結構ズレやすかったりしたんですけど、これはほんとに伸びづらくて、どんな時に履いても多分タッチもしやすかったり、切り返しもしやすかったりするんで、結構これは気に入っています」 ー天然皮革から人工皮革への変化は感じる? 「全く感じないです。最初は変わり目の突き上げが結構気になったんですけど、それも履いていくうちに慣れて、今はもう伸びない。ほんとに理想的な素材かなと思います」 ー切り返すのもポイントは凄く大事。 「このプロは多分ポイントが高い方だと思うんで、人工芝だと刺さりすぎるぐらいに刺さってくれるんで、天然芝も人工芝も全く遜色なくプレーできるのはこのスパイクのいいところだと思います」 ーちなみに靴紐の色が左右違うのは? 「今日初めて変えたんですけど、このスパイクでは自分ずっと靴紐も変えてプレーしてきたんで。赤のスパイクで靴紐変えようと思って両足黄色にしたんですけども、両足黄色で出たプリンスリーグのプレーオフで開始20分ぐらいで怪我しちゃって。左足なんですけど、ちょっと縁起悪いから左足変えようかなと思って、今、左足を水色にして両足変えてプレーしています」 、 ーコンディション的には、今日は別メニューだったけれど。 「選手権終わってからちょっと体調不良とか色々重なっちゃって、あんまり満足にプレーし続けることはできてないですけど、感覚で言ったら選手権の決勝とかそれ以前よりかは確実に上がると思ってるんで、まずは今怪我だったり気になるところをしっかりこの2週間の間で直して、しっかりとまずはこの初戦に向けて、自分の中で1番の状態を作って臨みたいなと思っています」 ー組み合わせを見てどう感じた? 「あんまり知ってるチームっていうのはなくて、自分の中の理想としては(幼馴染のDF佐藤快風主将のいる)矢板中央とやりたかったんですけど、矢板、東日本なんで、1回戦で当たらないのは分かっていて、2回戦ぐらいから当たりたいなと思ったんですけど、逆山だったんでちょっと残念でした。1回戦(の津工高)は2年前に出たチームで分かんないですけど、決勝の映像とか今見てますし、やっぱり先の試合っていうよりかは、もう初戦に集中して勝った後のこととか、負けた後のこととかは全く考えていません」 ー今年のチーム力をどう風に感じている? 「今年の3年生は特に竹内中心に、やっぱり3年生だけど3年生らしくないというか、やっぱり良くも悪くも個性的な人たちが集まっているので。自分の中ではやっぱり先輩っていうか、1人のチームメイトとして全員見れてるので、言いたいことも常に言えますし、そういう環境があるっていうのは、やっぱり竹内たちの考え、彼なりのチーム作りの賜物だと思うんで、そこはほんとに自分が今年、ピッチ外でも、ピッチ内でもストレスなくプレーできているのは感謝しています」 ー1戦1戦だと思うけど、彼らと一緒にどういうことを成し遂げたい? 「そうですね。チームの目標としてはもう全国優勝一択なんで、そこに向けて彼らを連れていきたいとは、あんまり明言はしないですけど、プリンスリーグの決定戦に自分は怪我出れなかったんで、ほんとに本来なら自分が出て、彼らの置き土産っていうのを自分のお膳立て仕上げたかったんですけど、怪我で出れなかった。そこはほんとに切り替えて、あと残り彼らとやるのはもう選手権しかない。自分の目標としては、やっぱり自分の価値を高めるっていうのは1番だと思うんで、自分の価値を高められることができれば多分チームとしての成績もついてくると思うんで、自分が活躍すればチームも勝つし、チームが勝ってるってことは自分も活躍しているってことなんで、もう彼らとやる最後のゲームを楽しみながらも、しっかり結果っていうのを求めてやっていきたいです」 ーノルマはある? 「全国大会でまだ点がないんで、まずは初戦で得点もアシストも両方複数できればいいなと思っています」 ー三鴨君を見る人たちにはどういうところ特に見て欲しい? 「攻撃の部分は都大会以上のものを見せれたらいいですけど、特にこの期間でやっぱり自分が守備の意識変えようと思って、守備のことだったり、前線から追って自分で奪って自分でゴールまで行くっていうところまで意識してこの選手権終わってからの期間取り組んできて、これからも取り組んでいくので、攻撃ももちろん見て欲しいですけど、守備の貢献度っていうのをやっぱり見て欲しいなと思います」 ーほんと、高校からプロに行きたい。 「そうですね。高校からプロ、大学からプロ、色々な道がありますけど、やっぱりどの道でも選べるように、高校卒業する時や進路を決める時に、どこでも行けるように、色々なことを考えて選択できるように可能性は広げたいなって思っています」