日本製鉄鹿島が延長戦で惜敗 今大会限りで退任の中島彰一監督「1日でも長くやりたかった」
◇第49回社会人野球日本選手権準々決勝 日本製鉄鹿島1―2三菱重工East(2024年11月7日 京セラD) 3大会連続12度目出場の日本製鉄鹿島は、タイブレークの延長戦で惜敗した。10回表に無死満塁の好機をつくりながら無得点に終わり、その裏の無死一、二塁の守備で、今秋のドラフトでオリックスから4位指名を受けた山中稜真内野手(24)にサヨナラ二塁打を許した。今大会限りでの退任を表明していた中島彰一監督(58)にとってはラストゲームとなった。 以下は試合後の中島監督との一問一答。 ―最後の試合となった 「1日でも長くやりたかったなっていうのは本音ですね。僕がどうこうより、勝たせてあげたかった。でも、勝たせてあげられなかったのは本当に申し訳なかった」 ―試合のポイントとなった場面 「今日はいい当たりもあったんですけど、それがファウルになったりね。タイブレークでも、相手のミスでチャンスを広げたにもかかわらず、点数が入らなかったので、相手にアドバンテージを与えちゃったなと感じています」 ―3番手で登板した土屋はよく頑張った 「タイブレークでも“土屋、なんとか行ってくれ”という思いでいたんですけど、(大卒)1年目の選手なので、力が入ってしまったのかなと」 ―監督生活を振り返って 「私自身としては(2期)16年やったんですけど、ほんのわずかですけども、いいチームにできたんじゃないかなとは感じてます。ただ、大きな大会で冠を取れないっていうのは課題が残ると。まぐれでもいいから1回、優勝させたかったなというのが本音ですね」 ―これからのチームに期待すること 「もちろん、なし得ていない都市対抗と日本選手権の頂点を目指してですね、しっかりと鍛錬を積んでいただきたいなと。それなりの資格を持った選手たちというか、チームになってきてると思いますので。あと1つ、乗り越えなくちゃいけないっていうのは何なのかというところだと思うんで、そこをしっかり克服してもらえればなと思います」 ―社会人野球の魅力について 「大きな違いっていうのは、社会人野球は“和を以て勝つ”、プロは“勝って和を保つ”っていう戦い方なのかなと。(社会人は)どっちかというと、絆で戦うっていうかね。みんな給料一緒ですから(笑い)。それでも納得して戦わなくちゃいけない。和を大事にするというところをモチベーションにして戦わないと、社会人っていうのは難しい。でも、それが面白いなというのが、私が16年やって感じたことと思っています。また、違う形でお会いすると思います。どうもありがとうございました。