秋篠宮ご夫妻の間にある悠仁さまの将来像の微妙な温度差 東大はトンボ研究にベストの大学か?【秋篠宮家の学校選び】
【秋篠宮家の学校選び】#37 「この時代に“帝王学”という言葉が適切かどうかはともかく、悠仁さまがその準備をいつから始めることができるのか気がかり」と心配するのは宮内庁OB。秋篠宮さまは昨年の誕生日会見で、悠仁さまが大学に進んでも「しばらくは学業優先になる」と語り、帝王学については「あまり前向きでない様子がうかがわれた」(皇室記者)という。 【写真】悠仁さまの下校の様子 宮内庁OBは「秋篠宮さまと紀子さまでは息子の将来についての考えが微妙に違う」と話す。 「東大や筑波大など、よりいい大学へと願う紀子さまは自身がイメージする天皇にふさわしい経歴の構築を目指しているように映る。一方、秋篠宮さまが求めるのはもっと実質的なもの」 ここでいう「実質的」とは、好きな勉強・研究に励むこと。昨年の会見でも悠仁さまの進路に関し「本人が何をしたいかが一番大事」と秋篠宮さまは強調。学校から帰宅するとすぐに机に向かいながら、その合間を見つけて、最も関心があるトンボの調査にいそしんでいると明かした。 「悠仁さまの進学先候補として、秋篠宮さまの頭の中に東大はなかったはず。昆虫の研究を続けるのに東大がベストとは考えていなかった」 宮内庁OBがこう話すように、昆虫学を究めるのに東大を選ぶ理由は見当たらない。 「昆虫学に優れているわけではなく、研究者も少ない。ここよりも進んでいる研究機関は、他にたくさんある」と農学部の研究員は、悠仁さまが東大を視野に入れている現状に疑問を呈する。 今年4月、秋篠宮さまは悠仁さまを連れて、玉川大を訪れている。同大の昆虫科学実験室で悠仁さまが教授たちと高度なやりとりをしている様子が報道された。 「トンボの専門家がいるわけではありませんが、ミツバチの研究は世界レベル。昆虫の生態にアプローチする環境は整っている」(玉川大元教授) 秋篠宮さまとしては、こうした選択肢もあると悠仁さまに見せたかったのだろう。「本当は時間を巻き戻したいお気持ちだったのかもしれない」と前出の宮内庁OBは推察する。 「大半の生徒が難関大を狙う超進学校の筑波大付属高校に入ったところから、意に沿わない方向に進み出しました。東大や筑波大を一般入試ではなく推薦で目指すにしてもそこには枠があって、やはり競争に巻き込まれることになる。将来の天皇にそぐわない迷路に入り込んでしまったのです」 それは決して秋篠宮さまが望む姿ではなかったと宮内庁OBは嘆く。そもそも、筑付高への進学も秋篠宮さまではなく、紀子さまの意向が強く反映されているという。 「秋篠宮さまは進学についてほとんど口を出してこなかった。好きなことをやりながら、次世代の天皇としての意識も芽生えればと考えていたようです。ところが、受験の波の中で帝王学どころではなくなってしまった」 今月30日、秋篠宮さまは59歳の誕生日を迎える。その前に開かれる記者会見では用意した紙に目をやることなく、自身の言葉で語ってきた。悠仁さまの進路についてどう説明するのか注目が集まっている。 (田中幾太郎/ジャーナリスト)