北陸新幹線延伸のルート選定めぐり、京都の酒造組合が「地下水の保存」求める要望書を提出
北陸新幹線の延伸で、検討が進められている京都市内の通過ルートをめぐり、「地下水の保存」を求め2つの酒造組合が京都府と京都市に要望書を提出しました。 2日、要望書を提出したのは、京都府酒造組合連合会と伏見酒造組合です。 北陸新幹線の延伸をめぐっては、政府与党のプロジェクトチームが福井県・敦賀駅から新大阪駅までのルートについて、「小浜・京都ルート」を軸に検討を進めていて、自治体の担当者らからのヒアリング会議を経て、来週にもルートを決定する方針です。 京都市内のルートは現在3つの案があり、いずれのルートも工事によって、酒造りや和菓子作りなどで利用されている「地下水」への影響が懸念されています。ルートの決定が迫ってきたことを受け、酒造組合は改めて、「酒蔵の生命線となる地下水に影響が出ない」ように求める要望書を府と市に2日、提出しました。 京都府酒造組合連合会・大倉博会長「我々としてはもう少し慎重にルートを選定してほしい。水はお酒を造る上でなくてはならない。(地下水を)しっかり守って、次の代に引き継ぐことも我々の使命だと思っています」 要望書を受け取った京都府は、「重く受け止め、検討を進めるに当たっていただいた内容を活かしていきたい」としています。
ABCテレビ