年収1000万円ですが、教育資金を捻出するのが厳しいです。みんなどうやって捻出しているのですか?
人生設計のなかで、子どもに対する教育資金の捻出は大きな課題の一つです。平均以上の年収を得ていても、教育資金を捻出するのが難しいケースは少なくありません。デリケートな問題でもあるため、友人などには聞きづらいこともあるでしょう。 そこで本記事では、一般的な教育資金の捻出方法をいくつか紹介します。ぜひ参考にして、選択肢を増やしつつ、より良い教育資金の捻出方法を模索してみてください。
節約と一般的な預貯金
日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、節約によって支出を削ることで、教育資金に充てている家庭が最も多いようです。簡潔かつ取り組みやすい捻出方法という点が、票を集めている理由でしょう。 また、節約の対象になっているのは、旅行・レジャー費や外食費が多く、いわゆる娯楽に該当する費用を削っていると考えられます。 捻出した資金は、普通預金や定期預金で貯蓄するケースが多いです。低金利なので利息は期待できませんが、元本割れの心配はほぼないといえます。分かりやすい貯蓄方法であり、いざというときにお金を引き出せる点もメリットです。 しかし、いつでも自由にお金を使えてしまうため、計画性や意志の強さが必要でもあります。
学資保険
学資保険は、教育資金を貯めるための保険です。毎月保険料を支払うことでお金を積み立て、満期日に保険金として受け取れます。 学資保険は奨学金と違い、契約者は保護者になります。大きな特徴は、仮に契約者である保護者が亡くなった場合、以降の保険料の支払いが免除される点です。万が一の場合に備えられるので、まさに教育のための保険といえます。 しかし、学資保険は満期日前に途中解約してしまうと、支払った保険料よりも受け取れる保険金が下回ってしまいます。この点を念頭に置いておけば、安易に解約してしまう事態は防げるでしょう。計画的に教育資金を貯められる点も、メリットの一つです。 また、学資保険は満期日を設定できる点も特徴的で、入学前など家庭や子どもの状況に合わせて教育資金を捻出できます。